″微ネタバレ″映画『バブル』感想

スタイリッシュ泡アクションの話
微ネタバレなのかな。

バブル

データ

公開:2022年
製作国:日本

あらすじ

 重力を歪めてしまう泡<バブル>で、重力が壊れた東京。
街は家族を失った若者たちの住処となり、
パルクールのチームバトルの戦場となっていた。
 
ブルーブレイズのエース、ヒビキは、
ある日のプレイで重力が歪む海へと落下。
そこで、謎の少女ウタに助けられる。
 
ヒビキとウタは、なぜか二人にだけ聞こえる
“ハミング”をきっかけに中を深めていく。

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人とのコミュニケーションが不器用なヒビキ。
そして、言葉を知らないウタ。
 
言葉数の少ない二人が、
パルクールでコミュニケーションしていく話。
 
 
惚れたはれただの言わなくても、
ダイナミックなパルクールアクションで、
次第に心通わせていく姿は、
目を奪われるほど美しかった。
 
見た人なら分かると思いますけど、
「あ!心重なった」って思う瞬間、
ありましたよね。
 
全体的に
野暮ったい説明セリフも少なめで見やすい。
 
 
 
「バブル」の感想を見てると、
やたらと人魚姫がモチーフだって話を
目にするので、
「気の利いた例えを思いつくなんてすげえ」と
思ってたんですが。
 
なんのことはない。
劇中で「人魚姫」が語られてたんですね。
 
人魚姫の話を知らない人もいるんだってことに
気づかされます。 
 
スタイリッシュでかっこいい「バブル」ですが
思うところがないわけではないんです。
 
 
一番大きいのは、
パルクールに必然性があんまりない。
 
パルクールが、
若者たちの対話であり、
生きがいであり。って
あんまり感じないんです。
 
パルクールが別のものでも成立するような。
そんな気が。。。
「YAMAKASI」くらい
シンプルな話だったら別ですけど。
 
それに拍車をかけてるのが、
壊滅した東京で、
結構、いいご飯食べてるってとこ。
 
荒廃しているけれど、
食べるものに困っているわけではない。
しかも服も結構いい服を着てるんです。
 
 
劇中、パルクールはなぜやるかっていうと、
物資の奪い合い。
ガソリンやら、食料やらを賭けて
パルクールで勝負する、と。
 
ただ特段、何も困ってなさそうなのに、
なぜ、命かけてまでやるのか。
動機が弱いような。
 
あと、賭けの対象にする、
そもそもの物資はどこで用意してるんだ?
そんなこと考えてたら、
海中からサルベージしてるシーンありましたね。
 
あ、そうそう。
東京はバブルの影響で海底に沈んでます。
5年ばかし。
 
な~るほど。
物資は海底から拾ってくるんだ。
って、そしたらパンとか
5年前のものになるじゃん。
食べれるのか、ソレ・・・。
 
さらに、動画配信で金を稼ぐってやつらも
出てきます。
金必要か?この壊滅した東京で?
 
 
もう、細々あるんですけど、
総じてパルクールする必要があんまりない。
 
パルクール周りの動機付けが
もっとしっかりあったら、
もっと見やすかったかな。
 
 
まあ、贅沢な要望ってやつですね。
そんなものが出てくるくらいには面白い作品でした。

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