″日本一の小説?″夢をかなえるゾウ 感想

書籍

今回は日本一売れているらしい、自己啓発小説の話

夢をかなえるゾウ

夢をかなえるゾウ1 [ 水野敬也 ]

本の帯に
「日本一売れている自己啓発小説」と
あったんですが・・・

しかし、日本一て。おいおい。
「自己啓発小説」にかかっているんだろうけど、
日本語の妙を感じる。
 
自己啓発本で一番売れているとは、
必ずしも言えないわけだ。
 
まあ、卑屈な揚げ足取りは、さておき。
 
 
内容は、
人生に絶望した「ぼく」の前に、
突然現れた、
インドの神様ガネーシャが、
人生を変える助言をしていく話。
 
冒頭にこんな言葉がある。

今日からあなたには、
ガネーシャから出題される課題を、
毎日一つずつ実行してもらうことになります。

出典:夢をかなえるゾウより引用

「これができるかな?」
という読者に挑戦を仕掛ける仕組みが、
昔やりこんだ「ゲームブック」を
思い出して、ちょっと楽しい。
 
 
 
合間に出されるガネーシャの助言というのは、
自己啓発・ビジネス書で
おなじみの言葉になっています。
 
・自分をホメる。
・何かをやめる。
・やらざるを得ない環境作りをする。
などなど。
 
よくできてるなぁ。と思うのは、
これが全然いやみったらしくなってないところ。
 
 
なぜかというと、
必ず、エジソンや、フォードなど
偉人のエピソードを交えてくれるから。
 
尊敬しかしようのない人物たちの言葉は
そりゃやってみようかな。という気になります。
彼らの成功を知っているわけですから、
説得力が違う。
  
 
でも、こんなの些細な事。
 
なにより、一番魅力的なのは、
ガネーシャと「ぼく」のやり取り。

これが小気味よくて好きになっちゃう。
 
 
インドの神様なのに、
なぜか関西弁のガネーシャ。
 
とにかく、
超が3つつくほどのふてぶてしいやつ。 
 
人には「飯は腹八分で」というくせに、
自分は、おなか一杯食事をする。や、
禁煙宣言をしたくせに数分で破る。など、
お手本にしていいのか分からない。
 
そんなガネーシャと「ぼく」との 
ボケ、ツッコミが読んでて楽しい。 
 
 
いろんな自己啓発本、ビジネス本に出てくる教えが
うさんくさくなく、スッと頭に入るので、
「自己啓発本って、どう読めばいいか分からん!」
という人には、入門書として良いと思います。
 

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