『エイリアン』シリーズを見返す

エイリアンロムルスが公開。
というわけで、
予習のためエイリアンを見返してみた。

という話。

何気に、けっこうなシリーズが出ており、
最後に見たエイリアンシリーズは、
『3』だったはず。
いや、そのあとに『AvP』を見たかも。
よく覚えてないな。

とにかく、全部見返すのは大変だけれど、
ロムルスは、1と2の間の話らしいから、
今回、そこは飛ばそう。

見たのは次の4作品。

エイリアン
エイリアン2
プロメテウス
エイリアン:コヴェナント

リドリー・スコット監督の『エイリアン』たち。

エイリアン

エイリアン (吹替版)
公開:1979年7月(日本公開)
製作国:アメリカ
監督:リドリー・スコット

宇宙ではあなたの悲鳴は誰にも聞こえない…。全世界を震撼させたSFホラーの金字塔。衝撃の第1作!
地球への帰路を急ぐ宇宙船ノストロモ号に、謎の異星人(エイリアン)が侵入した。
姿を見せない敵は本能の赴くままに一人、また一人と乗組員の命を奪っていく。
未知の進化を遂げた生命体には人類の持ついかなる武器も通用しない。
閉鎖された宇宙船内で、姿を見せぬ完全生物とだた一人生き残ったリプリーとの
絶望的な闘いが始まろうとしていた…。

出典:20世紀スタジオ公式サイトより

記念すべき1作品目。

あらためて見て思ったけれど、
実は、激しいシーンはそんなに多くない。
エイリアンは、ほぼその姿を見せないからだ。
後のシリーズに比べて、BGMも多用しない。
とにかく静か。

この静けさと、カメラワークによる視線誘導がうまくて、
「何かいる」という緊張感がつきまとう。

姿は見えないのに、常に侵略者の影を感じる。

『バイオハザード』というゲームのキャッチコピーに
「そこを歩く、という恐怖―。」というのがあったけれど、
まさに、それが当てはまる。

本作のリプリーの人間臭さが好きで。
感染症対策を含めて、規律に厳しい彼女が、
猫を助けに行くところとか。
その後、あまりの恐怖に猫をぞんざいな扱いにするところとか。
そういう、人間らしさは嫌いになれない。

1の描写を見る限り、明確に主人公が定まっていなくて、
誰が生き残るのか、まったく見当つかないところも
ハラハラするポイント。

エイリアン2

エイリアン2 (吹替版)
公開:1986年8月(日本公開)
製作国:アメリカ
監督:リドリー・スコット

ジェームズ・キャメロンが創り上げた全く新しいSFホラー。
2144年。57年間の冷凍催眠状態から救出されたリプリーは、
音信不通となった殖民惑星・LV-426の調査の為、海兵隊員と共に旅立つ。
そこでリプリーたちが遭遇したのは、卵を生んで繁殖し続けるエイリアン・クイーンの姿だった…!

出典:20世紀スタジオ公式サイトより

今、見ても伏線のはり方、回収の仕方にシビれる。
シリーズ1、前振りが丁寧だと思う。

例えば、生物に反応するレーダーの描写。

最初は、生き残りの少女に反応して、
レーダーの正確性を示しつつ、緊張感を和らげる。

次に、エイリアンの巣で囲まれたときに、
レーダーと数体のエイリアンを交互に見せることで、
直接、姿を見せずとも絶望的な状況を演出。

ここまで、レーダーの有用性を見せたところで、
今度は裏をかく。
籠城戦のシーンにて。
レーダーに影はあるのに姿が見えない。
「いるはずなのに、見えない。」
「いったいどこから?」
そう思っていると・・・。続きは本編で。

あと、派生で発信機を使った伏線やら、
序盤の作業用ローダーですら、最高にカッコいい見せ場がある。

特撮好きにはメカニック描写もささってしょうがない。
マシンの重さを感じるから、実在感がマシマシ。
この重量感は、いまだCGではうまく描けない部分だと思う。

プロメテウス

プロメテウス (吹替版)
公開:2012年8月(日本公開)
製作国:アメリカ
監督:リドリー・スコット

『エイリアン』の原点―― 全ての謎が明らかに!リドリー・スコットが挑んだ新たなSF金字塔!!
科学者エリザベスが、地球上の時代も場所も異なる複数の古代遺跡から共通のサインを発見した。
それを知的生命体からの<招待状>と分析した彼女は、巨大企業ウェイランド社が出資した宇宙船プロメテウス号で地球を旅立つ。
2年以上の航海を経て未知の惑星にたどり着いたエリザベスは、冷徹な女性監督官ヴィッカーズ、
精巧なアンドロイドのデヴィッドらとともに砂漠の大地にそびえ立つ遺跡のような建造物の調査を開始する。やがて遺跡の奥に足を踏み入れたエリザベスは、地球上の科学の常識では計り知れない驚愕の真実を目の当たりにするのだった…。

出典:20世紀スタジオ公式サイトより

そういえば、CGのエイリアンを見たことないかも。
と思って、比較的新しめのこちらの作品を初鑑賞。

思ったほど、エイリアンは出てこなかったわけですが。
それは次作のコヴェナントで解消されます。
惑星の広大さは、これまで以上に描写されており、
CGの強みをいかんなく発揮。

登場人物は、ほぼ科学者。
「好奇心は猫を殺す」とはいったもので、
研究魂をみせたやつから順番にやられていく。

ちょっと寂しいなと思ったのは、
せっかくの科学者たちも、その能力がきらめく瞬間は少ない。
そのせいか、余計なことをする頭の悪い集団に見えてしまう。

それと、場をかき乱すアンドロイドの存在。

リドリー・スコット監督って、
ターミネーターのときもそうだけど、
テクノロジーに関して、なにか危機感みたいなものが
あるのだろうか。

エイリアン:コヴェナント

エイリアン:コヴェナント (吹替版)
公開:2017年9月(日本公開)
製作国:アメリカ
監督:リドリー・スコット

人類初の宇宙移住計画により、2000人の入植者を乗せて宇宙船コヴェナント号は新たな植民地となる惑星オリガエ―6を目指していた。
ところが突然のアクシデントで、船長が命を落としてしまい、その直後コヴェナント号は謎の電波を受信する。船長代理となったオラムは、亡くなった船長の妻であるダニエルズの反対を押し切り、進路を変更して
電波の発信元である近くの惑星へと向かう。オラムやダニエルズを含む調査隊が惑星の探索を進めるうちに、
そこは目的地よりもはるかに地球の環境に似ており新たな楽園と思われた。
だが、それは人類の生存を賭けた想像を絶する戦いのはじまりだった…。

出典:20世紀スタジオ公式サイトより

こちらも初鑑賞。エイリアン前日譚の第二作。
ぶっちゃけ、ターミネーター。
内容というか、雰囲気。

アンドロイドvs.アンドロイドもそうだし。
「どうにもならなかった」っていう結末の展開も。

とにかく多種多様なエイリアンが出てきて、
襲撃バリエーションも多彩。
スタッフたちの
「俺の考えた最強のスプラッター描写」を楽しめる。

シャワーシーンは、趣味悪いよね。(誉め言葉)

本作にて、エイリアン誕生の経緯が明かされるわけだけど、
それを見ると、前作よりも、
行き過ぎたテクノロジーへの畏怖、
そして警鐘が強調されていると感じた。

というわけで、
4作品見た感想としては、やっぱり、1、2は面白い。
シリーズものの宿命として、続編はこの2作と比較されがち。

なんやかんや、第一作公開から今年で45年目。
ということで、ロムルスが前日譚の三作目ではなく、
第一作に近い設定にしたのも、
もしかすると、そこがあったのかも。

コヴェナントからでも7年ぶりの新作。
期待して待ちたいと思う。

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