【たまにはこんな映画】パヴァロッティ 太陽のテノール 感想

映画

もはや、知らない人を数えたほうが早い。
それくらい有名なイタリアのオペラ歌手、
ルチアーノ・パヴァロッティのドキュメンタリー映画

パヴァロッティ 太陽のテノール [ ルチアーノ・パヴァロッティ ]

公開:2020年(日本)
製作国:イギリス・アメリカ

2007年、腎不全でこの世を去った
パヴァロッティ。

日本の学校教科書にも載っている人物。

「三大テノール」の1人と言えば、
伝わりやすいのかな。

そもそもオペラに、
造詣が深いわけでもないので、
普段だったら見ないのだけれど。

たまたま手に取っちゃいましたね。

というのも、
私がパヴァロッティさんの歌声で
泣いたことがあったからです。

トリノ五輪、開会式のパフォーマンス。
圧巻でしたね。
公式でYoutubeに上がってるので、
気になったら見ることもできます。

たぶん、歌声だけで泣いたのは
このかたが今のところ最後。

さて、このパヴァロッティさん。
なかなかの大人物で。
かなり恋多き男だったみたい。

最初の妻、愛人、最後の妻。

と出てきます。
最後の妻にあたっては
自分より34歳も若い女性ですから。

ただ、どの女性も
あまりパヴァロッティを悪く
言わないので、さすがの人徳。

・・・もしくは、
イタリア女性の器量の良さ。

しかし、
子供たちとは、そのことで確執も
あったみたいです。

パヴァロッティ本人は子供が好きで、
多くのチャリティーイベントも開催してますから、
辛かったのかもしれません。

正直、なんかすごい人と
漠然としたイメージだけがありましたが、
こういう家庭事情を覗くと
少しだけ、近づけたというか、
歩み寄れた感がありますね。

あと、知らなかったのですが、
バッシングも結構あったみたいです。

「オペラ歌手としての権威がない」
的な声があったようです。

どういうものかというと、
パヴァロッティは、
チャリティーイベントで
大物ポップソング歌手とコラボも行います。
ライオネル・リッチーやU2のボノなど。

それが、自身の価値の安売りに
とられちゃったんですね。

本人が望んでやったことなのに。

とまあ、
人生の挫折と成功を知ることができて
なかなか良かったです。

ただやっぱり、
スゴイ人だな。と思うのが、
言い回しがオシャレなんです。

「敬虔なるカトリックですか?」との
質問に対し
「そこまで敬虔ではないよ。
もしもの保険さ」的なことを返せるのは
なかなか。
(イタリアではカトリックが多い)

そのほかに、

晩年。
子供に対して遺言を残して欲しいとの
妻からの要望に対し。
「言葉を残せば子はそれに縛られて生きていく
ことになる。子供には自由に生きてほしいんだ。」

とかね。

そんなパヴァロッティの十八番は
「トゥーランドット」の
「誰も寝てはならぬ」

得意だけあって、
数ある歌の中でも
群を抜いて力強いエネルギーを
感じます。

映画の節目でも、
この歌の歌唱シーンが使われていて、
「お前ら寝るなよ!」
と言われているようでもありました。

たまには、
こんな映画も良いなと思う今日この頃。

コメント

タイトルとURLをコピーしました