HBO制作の全8話からなる
ミステリードラマ「ペリー・メイスン」
今回は、これを見ましたよ~。
って話です。
ちょっと画像を引用してもいいものか悩むので
公式ホームページのリンクを貼っておきます。
ペリー・メイスン<シーズン1>|ワーナー・ブラザース (warnerbros.co.jp)
こちらを見透かすような
マシュー・リスの顔が見れたら正解です。
HBO制作ということもあってか、
どこか、ほの暗い激渋なドラマ。
見てて個人的に思ったのが、
「逆転裁判」でしたね。
逆転裁判は、20年前にカプコンから発売された
ゲームソフトで、
裁判をアドベンチャーゲーム化したもの。
証拠を集めて、法廷でつきつける!
爽快感溢れるゲームなのですが、
あれの、一切おちゃらけが無いバージョン。
では、「ペリー・メイスン」のあらすじ。
舞台は1931年のロサンゼルス。 この街で突如起きた、乳児誘拐殺人事件。 事件の解決にむけて 日々の暮らしがやっとな、 貧乏私立探偵ペリー・メイスンの元に、 調査依頼が舞い込む。 単純な事件に見えたが、 腐敗した警察組織や宗教団体が絡み合い 事件は2転3転していく・・・。
この「ペリー・メイスン」
原作は、今から90年近く前に出た
推理小説で、1957年には
テレビドラマ化もしています。
けっこう歴史があるんですね。
全く知らなかった。
で、時を経て
2020年に制作された
「ペリー・メイスン」
どうやら、弁護士として活躍する前の
メイスンを描く前日譚的なシリーズで、
前のメイスンシリーズを知らなくても楽しめます。
このドラマの特徴のひとつとして、
ミステリーものには珍しく、
全8話かけて1つの事件を追いかける構成に
なっています。
前半4話は探偵メイスンとしての
調査する話。
後半4話は新米弁護士メイスンとして
法廷を戦う。
そんな分け方です。
このみっちり事件を追いかける構成上、
前半はすごいヤキモキします。
汚職万歳体質な警察・検事チームに、
けちょんけちょんにやられます。
証言の捏造やらなんやらで。
このヤキモキ感が上手く引きになっていて
次の話、次の話と・・・
続きが気になって仕方がない。
見だしたら止まらないんですよ!
このヤキモキ感は
主人公メイスンが視聴者を代弁してくれます。
各話1回は、メイスンが
大声でブチ切れてますからね。
家具に八つ当たりして壊すとか。
「おいおい、血管破けるぞ。」と
見てるこちらはちょっと心配になる。
そして、セフレや酒のチカラで
嫌なこと忘れようとする。
ここまで激情を描くのは、
法廷ドラマだと、あんまり見ないですね。
これもメイスンの特徴なのかもしれません。
似たような法廷ドラマで有名なのは、
「LAW & ORDER」シリーズがあります。
ただ、こちらは実際の事件が
元になっていることもあってか、
登場人物の感情は抑えめ。
ドライな印象を受けるドラマです。
そこが良いんですけどね。
ちょっと脱線しました。
あまり物語の内容に触れてなかったので、
「ペリー・メイスン」の物語を少し語ります。
このドラマは、
とある乳幼児誘拐殺人事件が
物語の発端です。
犯人は身代金を奪ったあげく、
さらった赤ん坊はすでに亡くなっており、
まぶたは裁縫の糸で縫い付けられていました。
この残忍さから、
事件は瞬く間に大衆から注目の的に!
大きな事件となったことで、
名をあげるために、
検事・警察が
それぞれの思惑で動きます。
現場の状況から、
容疑者となったのは
赤ん坊の父親。
共犯者を募り、
赤ん坊をさらったというのです。
そして、ゴシップで日銭を稼ぐ
メイスンのもとに、
父親の担当弁護士から
事件の調査依頼が舞い込むのでした。
・・・なかなか、警察がやっかいで、
事件の早期解決のために、
犯人のでっち上げを進めるんです。
そのせいで、
真相がどんどん闇深い所へ。
さらに、赤ん坊の父親、母親、
弁護士、警察、そしてメイスンにも、
「隠し事」があって、
それが事件を複雑にしていきます。
さらにさらに、宗教団体が
この事件に関わりだし、
余計にカオスな方向へ。
そんな中、地道な捜査のかいあって、
途中で事件の真相が明らかになります。
ここからが面白く。
どうやって犯人を追いつめるか?の
証拠集めになるんです。
倒叙ミステリーの楽しみ方に変わるんですね。
ちなみに、このタイミングで
弁護士としてのメイスンの活躍に切り替わります。
結構、ドラマの最終話は衝撃的でした。
すごくビターエンド。
勝ったとも言えるし、負けたとも言える。
ただ、シーズン2を待ちたくなる、
そんなドラマでした。
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