【動画編集の息抜き本】「medium 霊媒探偵城塚翡翠」どんでん返しミステリー

書籍

「先生―、わたしはたぶん、
普通の死を迎えることができないのだと思います」

「予感がするのです。この呪われた血のせいかもしれません。
妨げないようの死が、
すぐそこまでこの身に近づいているのを感じるのです」

P8より引用
medium 霊媒探偵城塚翡翠 [ 相沢 沙呼 ]

medium
意味:媒体、媒介物

推理作家として難事件を解決してきた香月史郎と
霊媒の能力を持つ城塚翡翠が、殺人事件を解決していくミステリー。

「第20回本格ミステリ大賞受賞」
「このミステリーがすごい! 1位」

そのほか合わせて5冠とった本作。
私みたいな、にわかが手に取るには十分な謳い文句。

…ウソです。表紙のイラストで買いました。
なんか…、その…カワイイ。

気を取り直して物語の説明。

ホームズとワトスンに代表される、
ミステリーでは定番中の定番、バディものです。

死者の声を聴く霊媒では証拠能力はなく、
そこを作家・香月が論理の力でフォローし、
さまざまな事件に立ち向かいます。

そこはかとなく学生の時に遊んだ
「逆転裁判」というゲームに似ています。

霊媒って推理ものでは禁じ手なんじゃないかと。
だって犯人が簡単に分かっちゃいますから。
イージーモードです。

しかし、
幽霊が「犯人はコイツ!」と言ってるって
誰も信じてくれないわけですから。
なんとか、
現実的に納得いくように
話を組み立てなきゃならん。

倒叙もの(犯人があらかじめ分かっている手法)的
楽しさもあります。

これは新しいぞ!

そして、翡翠カワイイし。

…でもね。

キャラクターのネーミングからも
感じてましたが、
やはり、ライトノベルっぽいな。と。
若者向けっぽいなぁ。と。

これでミステリ大賞とったってホントか?
と、思いました。

思ってました。

途中までは。
肝心なことを見落としてたんです。

本の帯に「全てが伏線」ってあったんですね。

最後の最後にしてやられました!

ライトファンタジーの雰囲気で進行していた話が、
まさか、こう化けるとは…。

残念なところはミステリーは
ネタバレできないところです。

つまり、この面白さを語り合えるのは
読んだ人に限られてしまうわけで。。。

面白さは各賞が証明するように折り紙つき。
語り合える人に会いたいなぁ。
と、思う作品です。

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