人生とは選択の繰り返し。
それが良かったのか悪かったのか、
決めるのは現在のアナタ自身―。
データ
公開:2016年(日本では2017年)
受賞:第74回ゴールデングローブ賞 作品賞 作曲賞
第89回アカデミー賞 作品賞 作曲賞 ・・・などなど
製作:アメリカ
あらすじ
売れない女優・ミアと 売れないジャズピアニスト・セブ 夢と現実のはざまでもがく、 二人の恋を描くミュージカル映画
オープニングクレジットから
ミュージカルがスタート。
もう、いきなり!!
この作品の世界観、方向性を一発で印象づけて
変に気取ったこともしていない。
このオープニングシーケンスは
ワクワクして楽しい。
シルク・ドゥ・ソレイユを
初めて生で見た感覚に近い。
見ているというより、
心躍る体験が始まる。といった感じだろうか。
というわけで、
ガッと心をわしづかみにされました。
物語は、至ってシンプル。
2人の男女が出会い、別れの危機を迎え、
そして、それぞれの夢について思いを馳せる。
全体的に、カメラワークは、
細かくカット割りをするというより、
なるべく、長回しして1カットで見せている。
ミアとセブに
常に付き添っている友人みたいな。
なぞの一体感が、
より体験を生んでいるのかも。
それとは別に印象的だったのは、
「スポットライト」と「ロサンゼルスの空」
特に空は、
都会とも、田舎ともつかないような
淡い紫の印象が強く、幻想的。
揺れ動く「何か」を表しているのだろうか。
た・だ・!
・・・ちょっとここからネタバレします!
ただ、
先に述べたように、物語は至ってシンプルのため、
なんだか普通だなぁ。と
若干飽きを覚えます。
「ああ、ちょっと退屈かも」と
思い始めた、
最後の20分間。
これに感嘆。
ところで、
人生は「あのとき、ああしていれば」の
連続ではないだろうか?
もちろんミアとセブの間でも、
関係がギクシャクしたり、
夢が上手くいかなかったり・・・
いろいろある。
最後は、お互いの夢を尊重し、
別れるのだ。
別れから5年後。
ミアは家庭を持ち。
セブは自分のジャズバーを経営。
偶然、
ミアがセブのバーに入ったことで
2人は再会。
そこから、
2人が違う選択をして上手くいった時の
「もしも」がフラッシュバック!
何から何まで上手くいき、
2人は家庭を持つ。
そして、バーにも2人で座っているのだ。
この一連の流れは
「言葉にならない言葉」として
ミュージカルで展開される。
感情の全てを言葉で表現できるだろうか。
いや、それは難しい。
それを表現するのに、
ミュージカルはうってつけだ。
曲が終わったところで、
ミアとセブは互いに微笑みあって映画は終わる。
そこに野暮なセリフなどいらない。
ミアとセブはそれ以上のもので通じ合ったのだから。
と以上が
「ラ・ラ・ランド」の感想でございます。
何気に、アカデミー編集賞もとってたりする本作。
あんまり、編集ってフィーチャーされないよね。
つぶさに見ていくと、つなぎ方の参考にもなるので、
おススメです。
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