【動画編集の参考本】「岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。」感想

書籍

―名刺のうえでは、わたしは社長です。
頭のなかでは、わたしはゲーム開発者。
しかし、こころのなかでは、
わたしはゲーマーです。

出典:「岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。」p213より引用

任天堂 元社長・岩田聡さん。

ニンテンドーDSやWiiの開発に関わり、
星のカービィ、ポケモンスナップ、
スマッシュブラザーズなどなど、
多くのヒット作を生み出した。

彼の経営信念は、
あらゆる人の心を打つ言葉となり、
今も残っている。

そんな岩田さんの言葉をまとめ
紡いでいく1冊。

岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。 [ ほぼ日刊イトイ新聞 ]

この本では、電卓をゲームとして
遊びに使っていた少年時代から
社長に至るまで。

どんなことを思って仕事を
してきたのか?

が記されている。

だからといってゲームファン向けの本。

・・・というわけではまったくなく、
全世界の誰とでもシェアできる
「良いモノの作り方」が詰まっている。

岩田さんの考えで面白かったもの。

その1 相手の言いたいことはちゃんと聞く
人って自分の意見が言えると、
相手の意見も素直に聞けたりします。

自分の意見を押し通そうとして
人の話をさえぎって話すのは悪手。

その2 人を驚かすことができなければ
新しいお客は増えない。

その3 コミュニケーションが成立するときは
お互い上手に妥協している。

ただしいことを言う人には
「なぜ相手は自分のメッセージを受け取らないのか?」
という気持ちがない。

その4 「ついやり続ける」才能
自分が注ぎ込んだエネルギーよりもご褒美が多いと
人はそれをやめられない。逆に少ないと挫折する。
才能とはご褒美を見つけられる能力。

その5 アイデアとは複数の問題を一気に解決するもの
これは正確にはマリオ生みの親、宮本さんの言葉ですが、
すごく感銘を受けたそうです。

問題がひとつだけしかないのは稀ですから。
ひとつで全て解決できるのが良いアイデア。

その6 仕事を決めるときに大事なことは
「何を足すか」ではなく「何を捨てるか」

物事は突き詰めるとシンプルになる。

その7 自分の枠を広げる
仕事が面白いかどうかは
自分が何を楽しめるのかという枠の大きさで決まる。

まだまだあるのですが、
この辺りで。

どこでも通じそうな考えじゃないですか?

岩田さんは、そのほかに
とても大事にしていることがありました。

お客さま、社員、取引先、
人を問わず、笑顔にすること。

社員面談の時に、必ず聞いていたことが
あるそうです。

それが、
「あなたはいまハッピーですか?」

だからこそ、
任天堂が悩んでいたことのひとつに
オンラインゲームがあります。

岩田さんは、
オンラインゲームとは
基本的に強者の場所で、
一部の幸せな人がいると数千人の不幸な人がいる。

そんな考えを持っていたのです。

今、任天堂のオンラインゲームは
この問題にどう取り組んでいるのか?

ちょっと気になるところです。

最後に、この言葉だけ覚えて頂ければ。

私の心にビビっと来た岩田さんの言葉。

自分がなにかにハマっていくときに、
なぜハマったかがちゃんとわかると、
そのプロセスを、次の機会に、
共感を呼ぶ手法として
活かすことができますね。

出典:「岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。」p98より引用

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