【懐かしい香りのする映画】シャーロック・ホームズの大追跡 感想

映画

シャーロック・ホームズといえば、
いわずとしれたアーサー・コナン・ドイル氏の推理小説。

創作でありながら、
国、世代を問わず多くのパロディ作品を生み出し、
それぞれのホームズ像を作り上げていった。

時には、

人種が変わっていたり、

性別が変わっていたり、

そして、イヌだったり。。。

シャーロック・ホームズの大追跡 [ 景浦大輔 ]

ざっくりあらすじ。

舞台は19世紀のロンドン。

大泥棒ホワイトストームと
名探偵ホームズは、
お互い、しのぎを削っている仲。

その因縁に、とうとう終止符が打たれる。

ホームズはホワイトストームの
逮捕に成功するのだ。

しかし、逮捕する瞬間を
ホワイトストームの幼い娘に目撃されたことが、
ホームズの心に陰りを与えてしまう。

香港で人気の「ライトノベル」
そのアニメ映画。

ちょっと、ややこしいが、
シャーロック・ホームズをテーマにした
「ライトノベル」があって、
それを映画化。

ということ。

なので、もちろん
元々のホームズにはないオリジナルな話となっている。

犬の姿をしているホームズは、
私の世代でいくと、
『名探偵ホームズ』というアニメを思い出します。

ですが、
あちらは、登場人物が全て犬だったのに対し
こちらは、いろんなモチーフの動物が出るので、
同じものかと思いきや全く違うんですね。

まあ、シャーロック・ホームズが源流にあるということでは
同じですけれど。

アクションについて

さて、香港のアニメは初めてみましたが、
なかなか面白い。

特に、ちゃんと映画している。ところ。

まずは、こちらから予告編をご覧頂きたい。

シャーロックホームズの大追跡 (accessa.co.jp)

階段を自転車でかけのぼり、
ゴミ箱のフタをなげたり、
カベを蹴ってジャンプしたり。

アクションが
まるでジャッキー・チェン映画。

特に、道すがらにあるものを、
アクションのギミックとして採用しており、
「どう動かすか?」ではなく
「なにを動かすか?」で作られているところは、
けっこうおもしろい。

割とフィジカルな動きが多い、
日本のアニメとの違いはその辺りかも。

これらは、たぶん子どもが見ても楽しい。を意識した、
丁寧な作りだからだと思う。

「子どもが見ても」を意識しているは
随所にあって、
例えば、ミステリーにつきもの、
「化学」の説明

分子の結合など、化学の要素は
カワイイらしいアニメーションで
分かりやすく解説されている。

この分子の動きすら
アニメーションさせてしまう感じね!

長らく見なかった表現だ。

色使いについて

全体的に色使いが淡く、
優しい印象を与えている。

色の感覚は、国ごとに違うなぁ。
と感じる部分なので、
香港アニメの色使いを
「こうなんだ。」と知れたことは発見でした。

それとも。

ヨーロッパは曇りが多いので、それを意識したのかな。

ストーリーについて

ネタバレを含みますので、あしからず!

お話自体は特段、複雑なこともなくシンプル。

ですが、要所要所で奥深い部分もあって。

具体的に言うと!

大泥棒ホワイトストームは、
いわゆる義賊で、
大金持ちから金品を奪って貧しい人々に配っている。と。

しかし、その行為がヒーローとして
街の子どもたちに映ってしまい、
子どもたちが犯罪に手を染めてしまう。

それに、ホワイトストームがショックを受ける。

とかね!

子ども向けかと思って油断してると、
こういう話がぶっこまれるので、あなどりがたし。

終わりに

2019年の映画ですが、
ちょっと原作を読んでみたくなりました。

これ、なんて検索すれば出てくるんでしょうか。

そもそも和訳されたりするのかな。

それが気になるくらいに面白い作品でした。

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