【美しい映画】「ライフ・イズ・カラフル!」感想

映画

この映画を見てのひとこと。

あれもこれもカルダンが初なの?
偉業を成し遂げすぎだろ。。。

98歳まで生涯デザイナーを貫いた男。
ピエール・カルダンのドキュメンタリー。

ライフ・イズ・カラフル!

ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン [ ピエール・カルダン ]

データ
製作国:フランス・アメリカ
公開:2020(日本)

ファッションの可能性を広げた男
ピエール・カルダン。

昨年、98歳で亡くなられた
ファッションデザイナー。

また、この名前は
ファッションブランドとして
広く認知されている。

そんなカルダンの人生を振り返る

モードを民主化する

「オートクチュール」
つまり、オーダーメイドブランドが
ファッションデザイナーの
本分とされていた時代がありました。

しかし、カルダンは
オートクチュールを仕立てる
デザイナーとして初めて
大衆向けのファッションを発表します。

カルダンの偉業のひとつです。

ファッションに壁を作らない。

これは、次の多様性にも繋がっていきます。

多様性のカルダン

1958年、
ファッションショーは女性が中心だった時代。

男性モデルの起用は、
ホモセクシャルに見られることから
敬遠されていたそうだ。

そんななか、積極的に男性モデルを起用したのが
カルダン。その人。

今は性の多様性も認められる時代。
先駆けて推し進めていたのは、驚き。

さらに!

多様性は人種の垣根も飛び越えます。

このころは現代よりも、
人種差別が根深い時代。

モデルの起用も
「白人の女性モデル」が普通だった。

ここでカルダンさんの
しびれるひとこと。
「デザインするとき、人種やサイズは考えない」

ファッションは国境を越えるという信念のもと、
肌の色、国籍、身長。
それらを問わずモデルを起用し続けたカルダン。

人柄が垣間見える瞬間だ。

特に「ファッションは国境を越える」は
大事にしていたようで。

1979年に中国
1991年にソ連で

ファッションショーを行ったそう。

当時、この2国は自由に着飾ることも
選べなかった時代。

なかなかのチャレンジャーです。

ライセンス契約の導入

ブランドロゴによるビジネス。
その先駆者もカルダン。

飛行機、めがね、食器、タオル・・・
実に多岐に渡りブランドロゴの使用を認めました。
その数、800点以上!

ファッションデザインに留まらず、
ライフスタイルのデザインへ。

推し進めていったのでした。

カラフルなカルダンの人生

芸術への情熱も持ち合わせていて
劇場を購入したり、
映画衣装のデザインを担当したりしました。

これは、カルダンの
ファッションショーにも表れています。
「ライフ イズ カラフル」の中では、
エンターテイメント性が強く出た
カルダンのショーを見ることができます。

そういえば、
カルダンのファッションは
かなり独特です。

もはや、ファッションの領域を越えて
芸術の域。

ただし、どんな光沢のある生地を使って
いたとしても、温かみのあるデザインになっていて、
さらに、「丸」模様を好みました。

映画を見ていると、
カルダンの描く世界に魅了されていきます。

そして、カルダンは
バイセクシャルでもありました。

男性の恋人、
そして女優ジャンヌ・モローという恋人。

たくさんの色どりに包まれた人生。

オシャレな映画

カルダンの人生を振り返るのは
この辺にして。

この映画、見せ方がめちゃくちゃオシャレです。

映画ではコントラストを強めにした
画作りが多いですが、そんなことはしてません。

ずばり、背景が美しい。

撮影で一番最初に決めなきゃいけないのは
背景だったりします。

背景選びで画の印象が8割決まります。

どんな平凡な場所でも
美しい背景に仕立てている。

今まで見た映画の中で
一番美しいと思いました。

さらに、編集の繋ぎ方も独特。

写真のコラージュがたくさん出てきますが、
結構印象に残ります。

そして、画面の色も
白黒、淡い色、発色の良い色。
これらの画を見せるリズムが
心地いい。

あんまり、
この感覚はなかったから、
すごくためになりますね。

おわりに

伝記映画としても、
アート映画としても楽しめる。

「ライフ・イズ・カラフル!」

こんな映画もあるんですねぇ。

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