【読書感想】億万長者だけが知っている教養としての数学

書籍

キャッチボールを
したことがありますか?

キャッチボールでなくとも
テニスは?
卓球は?

そこには、
数学が使われています。

どうして、
ボールが来るタイミングを把握して、
待ち構えることができるのでしょう?

それは、頭でなく体が数学を理解しているからです。

じゃあ、数学も頭で理解できないことはないでしょ!

ということでコチラの本に手を出してみました。

億万長者だけが知っている教養としての数学 世界一役に立つ数学的思考力の磨き方 [ ヒュー・バーカー ]

率直に言うと、手を出すのは早かったですね。
数多の数式が出てくるのですが、
難しい。難しすぎるよ!

実際、著者のヒュー・バーカーさんも
「今は計算ツールがあるからそれを使えばいい」と
記しています。

ただ、この本で言いたかったことを
自分なりにまとめると、
「バイアスに支配されるな!データで客観的に考えよ」

ではないかと思います。

バイアスというのは思い込みのことですね。

以下、私のザルな脳みそが拾い上げた
心に残ったポイントです。

72の法則

500年続くわりと有名な投資の知恵らしいです。
内容はいたってシンプル。

72を年利でわると、
初期投資額が2倍になるのにかかる、
おおよその年数が導き出せるそう。

例えば、年利5%だとすると。
72÷5=14.4

投資額が2倍になるのに約15年かかる!

はい、おしまい。

もし、投資を始めるのなら覚悟を決めるのに
お使いください。

それ以外にも、法則が出てきますが、
少数の法則、大数の法則とか。

パッと覚えられるのはこれだと思いました。

バイアスに気をつけろ!

スマホの普及でネットがより身近になりました。
SNSやYouTube、ネットニュース・・・
私たちを刺激する情報はたーくさんあります。

その中で、こう思ったことはないでしょうか?
「これこれ!私の知りたかったヤツ」

実は、「いいね!」やクリックしたサイト。
再生した動画・・・などなど
普段見ているものがアルゴリズムに入力され、
「欲しいものがやってくる」ようになっています。

しかし、これは
「自分の望む情報しか目に入れなくなる」
フィルターに閉じ込められているようなもの。

それは時に間違った判断をしてしまいます。

太平洋戦争時の日本とか・・・。

大事なのは、
データを正しく見ること。

円グラフや、棒グラフなど、
実は数値は正しいけれど、
大きく見せる細工をしていたりします。

本書の中で出てきたグラフをご覧ください。

「億万長者だけが知っている教養としての数学」P259より引用

売り上げが倍になったような印象を受けますが、
実際は12.5%しか上昇していません。

左の数値に注意です。

このほか、ニュース番組に出てくるグラフなど。

テレビってエンタメショーですから、
「正しく見せるよりも、楽しく見せる。」ことを
重視してることを頭に入れておかなければなりません。

それ以外にも、
あらゆるところにグラフ、データは出てきます。
視覚的に分かりやすいですし。

「百聞は一見に如かず」ことわざもあります。

目で入る情報は強烈に頭に残るので、
ふりまわされないようにする心構えは必要です。

おわり

数学的思考というのは、
客観的に事実を捉えること。

いろんなデータを比較して、
真にたどりつく方法。
と考えると良いかもしれません。

ものを作る時にわりと大事だったりします。

まあ、にしてもこの本、
いきなりギャンブルの必勝法が
100ページ近く展開されるので、
少々、面くらってしまいますが。

最後に、お金とは何なのか?
この本の一文を引用して終わります。

お金とは価値を数えたり測ったりするための
ただの数学的な道具にすぎない。

出典:「億万長者だけが知っている教養としての数学」P2より引用

お金はいつだって相対的にしか価値を評価できないのだ。

出典:「億万長者だけが知っている教養としての数学」P5より引用

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