この貝、めちゃくちゃ喋るぞ!“マルセル 靴をはいた小さな貝”

この貝、めちゃくちゃ喋るぞ!
 
キュートなストップモーション、
モキュメンタリー映画の話。

マルセル 靴をはいた小さな貝

『マルセル 靴をはいた小さな貝』予告編【6月30日(金)全国公開!】

データ
公開:2023年6月(日本公開)
製作国:アメリカ
監督:ディーン・フライシャー・キャンプ

あらすじ

体長2.5センチ。名前はマルセル。
おしゃべりで好奇心あふれる貝。
祖母のコニーと一軒家でふたり暮らし。
ある日家に越してきた映像作家のディーンと出会い、
初めて人間の世界を知ることに。
離れ離れの家族を見つけるためYouTubeに動画をアップしたところ、
SNS上で瞬く間にバズり、一躍全米の人気者になるのだが・・・・・・!?

出典:映画『マルセル 靴をはいた小さな貝』オフィシャルサイトより引用

動く人とマルセルが
違和感なく1つの画面に同居する、

精緻な画作りに感動。
 
例えば、劇中で『60ミニッツ』というTV番組の取材が入るんだけど、
マルセルの背後に、
カメラセッティング中のスタッフが映りこんでる部分。
 
細かいけど、こういうショットの積み重ねが
「現実にしゃべる貝がいる」実感をもてていいなと。
 
どうやって撮ってるんだろう。
ストップモーションは、どうしても時間がかかるし、
それに合わせると人の動きもぎこちなくなるし。
合成だと思うんだけど。。。
 
ストップモーション特撮は、
これまでにも、多くの先駆者がいたけれど、
ドキュメンタリー風ってのは、なかなかない。
 
生活密着系ドキュメンタリーのパターンで、
劇的なドラマを魅せる類の作品ではない。
この手のものは、
見た人が「いいな」「素敵だな」と思ってもらえればいい。
ざっくり言うと、
シルバニアファミリーの生活を覗くと、こんな感じ。
みたいな世界観を楽しめる。
 
ディズニーアニメの「チップとデール」でもそうなんだけど、
こういう小さいミニチュアみたいな世界に
私はワクワクしちゃうタイプなので、
マルセルのミニマムな世界は、めちゃくちゃツボ。
 
 
貝にしては妙に人間くさいマルセル。
本当に、人間の少年みたいな。
実をいうと、ビジュアル面でも、
外見は貝をだいぶデフォルメしており、
貝より、妖精だと言ってくれた方が、しっくりくるやも。
 
 
テニスボールを車がわりに、
縦横無尽に家の中をかけまわるマルセル。

 
ミキサーで木の枝を揺らして実を採るマルセル。
 
植木鉢に、庭を作って、農業するマルセル。
 
レコード盤の上でスケートをするマルセル。

どれもがコミカルで、愛おしいし、楽しい。
 
 
先にも書いたけど、大冒険するとか、
派手な展開はないので、
そういうのを求める人には、ちょっと物足りないかもしれない。

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