“スパイス戦争”『DUNE/デューン 砂の惑星』感想

映画

壮大な歴史大河を見てるような
感覚になれるSF映画の話。

DUNE/デューン 砂の惑星

DUNE/デューン 砂の惑星【Blu-ray】 [ ドゥニ・ヴィルヌーヴ ]

データ

公開:2021年(日本公開)
製作国:アメリカ
監督:ドゥニ・ビルヌーブ

あらすじ

アトレイデス家の後継者、ポール。
彼には“未来が視える”能力があった。
宇宙帝国の皇帝からの命令で、
その惑星を制する者が全宇宙を制すると言われる、
過酷な≪砂の惑星デューン≫へと移住するが、それは罠だった・・・。
そこで宇宙支配を狙う宿敵ハルコンネン家の壮絶な戦いが勃発!
父を殺され、巨大なサンドワームが襲い来るその惑星で、
全宇宙のために立ち上がる――

出典:映画『DUNE/デューン 砂の惑星』公式サイトより引用

大SF叙事詩のはじまりはじまり。
 
領家が滅亡し生き残った子息が、
戦乱をどう生き残っていくのか。
そんな話ですが、
派手な画作りとは裏腹に静かな印象を受けた。
 
たぶん、このパート1は、
起承転結の『起』だと思う。
 
感覚としては、大河ドラマの序盤を見てるものに近い。
古い話になるけど、
『龍馬伝』で、しばらく福山雅治さんが出てこない、
本格的に坂本龍馬の話が動き出す前の、
そんなに面白くないパート。
あれだと思ったね。
個人的な感想ですが。
 
 
これから起こるデカい事件を冒頭で
“夢”という形で示されるから、
早く、その場面が見たいんだけれど、
1作目ではお預け。
ちょっとヤキモキ。
たぶん、これから来る大盛り上がりに期待です。
 
 
 
話の根幹にあるのは、
エネルギー資源の奪い合い。
このあたり、現実の国家間の争いにも通じますね。
 
スパイスと呼ばれるエネルギー資源が豊富な
砂の惑星デューンをめぐり、
争いが激化していく。

このエネルギーの名称がスパイスというのも、
大昔、香辛料を巡って争った
人類の歴史を彷彿とさせる。

 
戦闘スーツに備わってるバリア機能とか、
トンボのように飛行する航空機などの
超兵器の描写や、
主人公ポールの能力のひとつ。
予知夢とは別に、“ボイス”という、
他人を自在に操る力。
 
それらを、説明セリフ無しで、
ポンと分からせる手法は、上手い。
 
あの砂漠用スーツ欲しい。
 
 
パート1だけでは、
消化不良感あるので、
ぜひとも、打ち切られずに
最後まで続けてほしいシリーズです。
 

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