今年のラズベリー賞は決まったな!
・・・な映画の話。
バイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ
出典:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントHPより引用 公式HPはこちら
データ
公開:2022年
製作国:アメリカ
あらすじ
1998年。
アメリカ中西部にあるラクーンシティ。
かつて、この町には製薬会社「アンブレラ」の
工場が存在したが、今は施設のほとんどが移転。
巨大企業の利権にあやかっていたラクーンシティは、
すっかり寂れていた。
そんなある日、クレア・レッドフィールドは、
「アンブレラ社が事故を起こし
住民に健康被害が起きている」とメッセージを
受け取る。
真偽を確かめるため、
街にやってきたクレアが目にしたのは、
ゾンビのようにさまよう住民の姿をだった。
大ヒットゲームシリーズの実写版。
かつてミラ・ジョヴォヴィッチさん主演で、
製作された実写版とは一線を画し、
再始動をはかった映画。
かなり、原作再現を意識したそうで、
力の入れ具合はビジュアル面から
察することができます。
ゲームをやったかたなら、
見覚えのあるカットが
たくさん盛り込まれてるので、
「これ見た見た!」と再現度の高さに
驚くんじゃないでしょうか。
たとえば、
とある洋館に入るシーン。
これはゲームの舞台にもなった場所。
洋館の間取りから、
登場人物が洋館に入った時の
カメラアングルまで、完全再現。
この、こだわりようは
自然と笑顔になるってもんですよ。
いっぽうで、
ホラー映画として成立してるかというと、
首をかしげたくなる。
一言でいうと、
「ラクーンシティを出たい」と
観客に思わせてくれない。
たぶん、この手の作品で大事なのは、
「映画で良かった。」って見てる人に
思わせることだと考えるんですよね。
その雰囲気作りが上手くいってない気がします。
原因のひとつは、敵に脅威を感じない。
怪物が人を襲うシーンで、
いつも邪魔が入るので、
襲われた人のほどんどは助かるんですよね。
そのせいで、敵を脅威に感じない。
しかも数少ない、やられちゃった人々も、
そこまで酷い傷を負うわけではないんです。
襲う瞬間も、もっとハッキリ見せてほしかったし。
やっぱりPG12にまで、
年齢制限を落としてるからかな。
この踏み込みの甘さが
全体通してヤバさが足りないになっているのかも。
そもそものゲームのバイオは
なぜ、面白かったかというと、
プレイヤーに3つの制限が
課せられているからだと思うんです。
1、怪物に対抗する武器が心もとない
2、固定カメラにより、視界が遮られている。
どこから敵が来るか予測できず、
敵の位置は音で知るしかない。
3、謎を解かないと脱出できない。
訳も分からず怪物に襲われるはめになった
登場人物たちが、真相を解明していくことで、
脱出につながる。
脱出を阻む制限が、これでもか!とあり、
プレイヤーを極限まで追い込むことで、
却って「絶対生き残る」になっている。
この映画には、全部なかったかもしれません。
いや、2だけはあったか。
暗闇で、ライターの明かりのみで
戦うシーンは良かったです。
原作再現するならば、
ビジュアルだけじゃなくて、
バイオの魅力も、
再現してほしかったなぁ。
そんな風に思うのです。
あと、細かいですが、
登場人物が多すぎて、
まわしきれてないですよね。
ストーリーテラーを
誰かに絞っても良かったかも。
それこそ、
ゲーム版バイオハザードのように、
クローズドサークルにしても
面白かったんじゃないかなぁ。
最後に、映画とはぜんぜん関係ない話。
バイオの実写化って、
どうしてゾンビばっかり出てくるんでしょう。
もっと、魅力的な敵キャラクターは
いっぱいいるはずなんだけれど。。。
ネプチューンとかさ。
イビーとか。
人の形してないやつも見てみたい。
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