本当の本当に、ヤバすぎて、
映画で良かったー!と
骨の髄から安心できる作品。
孤狼の血
データ
公開:2018年5月(日本公開)
製作国:日本
監督:白石和彌
あらすじ
昭和63年。暴力団対策法成立直前の広島・呉原―。
出典:映画『孤狼の血』公式サイトより引用
そこは、未だ暴力団組織が割拠し、
新たに進出してきた広島の巨大組織・五十子会系の「加古村組」と
地場の暴力団「尾谷組」との抗争の火種が燻り始めていた。
そんな中、「加古村組」関連企業の金融会社社員が失踪する。
失踪を殺人事件と見たマル暴のベテラン刑事・大上と新人刑事・日岡は
事件解決の為に奔走するが、
やくざの抗争が正義も愛も金も、すべてを呑み込んでいく……。
警察組織の目論み、大上自身に向けられた黒い疑惑、様々な欲望をもむき出しにして、
暴力団と警察を巻き込んだ血で血を洗う報復合戦が起ころうとしていた……。
役所広司さん演じる、ヤクザみたいな警官の大上章吾。
彼とバディを組むことになった、松坂桃李さん演じる、新人の日岡。
2人が陰謀に立ち向かうサスペンスミステリー。
とういうと、マイルドに聞こえるかもしれないけど、
まあ、めちゃくちゃです。
圧倒的迫力!
現実にこんなことに遭遇したら、卒倒しかねん。
それくらい、鋭すぎる狂気に満ちている。
脅迫や、でっちあげなど、大上の強引な捜査に振り回される日岡。
見る人の大半は、日岡と同じ心境だと思うので、
大上のやってることに、不信感バリバリ募らせていくと思います。
それでもって、現場では生粋のワルが襲い掛かってくるので、
捜査上の理不尽な暴力に翻弄されることしかできず、
日岡がどんどんフラストレーションを募らせていくとの同じように、
見てるがわも、うっぷんが溜まってくわけです。
そして、とうとう溜まりに溜まったものを爆発させるシーン。
牧場で、タコ殴りにするシーンです。
あそこの爽快感はすごい。
と、同時に、やってはいけないことをやっている後ろめたさと、
そんなことしても、何も解決にならない悲壮感と、
いろんな感情が混じる、記憶に残るシーンでした。
正義とは何か。
正義で守れるものは何か。
なかなかインパクトに残る映画でした。
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