BLUE GIANT
データ
公開:2023年2月(日本公開)
製作国:日本
監督:立川譲
あらすじ
ジャズに魅了され、テナーサックスを始めた仙台の高校生・宮本大。
雨の日も風の日も、毎日たったひとりで何年も、河原でテナーサックスを吹き続けてきた。卒業を機にジャズのため、上京。高校の同級生・玉田俊二のアパートに転がり込んだ大は、
ある日訪れたライブハウスで同世代の凄腕ピアニスト・沢辺雪祈と出会う。大は雪祈をバンドに誘う。はじめは本気で取り合わない雪祈だったが、
出典:映画『BLUE GIANT』公式サイトより
聴く者を圧倒する大のサックスに胸を打たれ、二人はバンドを組むことに。
そこへ大の熱さに感化されドラムを始めた玉田が加わり、三人は“JASS”を結成する。
原作は未読。
日本最高のジャズクラブ「So Blue」に出演し、
日本のジャズシーンを変えることを目標に活動する三人の青春!
なんだけど、映画に限っていうと、苦難を乗り越え、成長するのはサブの二人。
そこに意表をつかれた。
主人公はまったく成長しない。
実は、原作から盛り上がりの部分を抜粋した物語らしいので、
主人公はいろんな困難を経たうえでの話ということ。
かなーり思い切った判断だと思う。
フォーカスを二人に絞ったからこそ、
立ちはだかる才能の壁と戦う二人の物語は見やすいし、胸が熱くなる。
反面、感情移入しにくいキャラもいて、
バーのマスターとか。
何より、主人公に感情移入するのは、ちょっと難しい。
とはいっても、激アツの青春物語!
大人相手に大きくカマすところとか、
「若いなー。」って思わずつぶやいた。
一番、熱が入ってるであろうライブシーン。
フレーズごとに千変万化する演出は、まさにジャズのフリースタイル。
曲も良いから、聞き入っちゃう。
随所随所で演奏する音楽は、同じフレーズのものを使っていて、
劇中で繰り返し使うことで、愛着もわいてたので、
最後の演奏は、同じ曲のはずなのに違って見えた。
そして、なぜか泣いてる自分がいた。
この手の映画に、
19歳にしては、演奏がプロすぎじゃね?と思うのは、
野暮かな。野暮だろうなぁ。
ちょっと、『BLUE GIANT』のマンガを読んでみたくなった。
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