地球ぶっちぎりの最強vs最強 ゴジラvsコング レビュー

映画

まずはありがとう!

度重なる延期で公開が危ぶまれる中、
無事に劇場上映してくれたこと。

童心を揺さぶる
大・興・奮のエンタメを作ってくれたこと。

心からの感謝です。

というわけで、
これぞ怪獣プロレスの決定版!!

ゴジラvsコングのレビューです。

・IMAX3D 字幕版
・通常 吹き替え版

とで2回見ました!!

間違いなく2021年、
私的ベストに入る1本。

ゴジラが越えた「異文化」のカベ

日本を代表するキャラクターは数あれど、
国を背負っての「どつきあい」が
許されたキャラクターは他にいるだろうか?

アメリカを代表するキャラクターは数あれど、
他国のキャラクターを「ぶん殴る」ことが
出来るものはいるだろうか?
 
 
例えば、ドラゴンボールの孫悟空が
アイアンマンとファイトしたとして、

おそらく、どちらのファンからも、
「こんなの〇〇じゃない」と
お叱りを受けることでしょう。

下手をすると国辱になってしまうかも
しれない。

2大キャラが並び立つことが
成立しているだけで、
奇跡といっても過言ではありません。

出典:映画「ゴジラvsコング」公式サイトより引用

まさに、
選ばれしものたちだけが、
上がることを許されたリング。

文化のカベを越えた瞬間だと思ってます。

どういうことか、ちょっとお話します。

実は、ゴジラとコングが戦うのは、
これが初めてではありません。

遡ること59年。
1962年に「キングコング対ゴジラ」が
公開されました。

制作会社どころか国も違うキャラが
コラボ
したわけです。

ただ、製作は日本なので、
日本人的価値観が入ったものとなっています。

今回、アメリカ側での製作ということで、
アメリカ的価値観を感じられる作風に
なっています。

2つの視点が交わることで
真の意味で文化交流がなされたわけです。

「海を越えた国の人はゴジラを
どう思っていたのだろう?」

その答えが画面に所せましと映し出されます。

「ああ、そう思ってたんだ。へえ」が
詰まってます。

毎回、新しいことにチャレンジし続けてきた
「ゴジラ」シリーズですが、
とうとう文化のカベを越えたと感じます。

大迫力のバトル!

ネタバレになるからあまり言いませんが、
とにかく「圧巻」

格闘技のリングサイドにいる感覚。

特に終盤の街中での戦いは、
楽しすぎて笑いながら見てました。

中でも「ツープラトン」

・・・おっと、これ以上は言えない。

あの絵面のバカバカしさ加減は最高!
監督の「ゴジラ象」がギュッと濃縮されてます。

考えてみてほしい。
「巨大生物」だけでも荒唐無稽なのに、
それがプロレスするなんて、
バカバカしいにもほどがある。

だけど楽しいのだ。

これがなぜかというと、
大真面目にバカをやっているからに他ならない。

現代風に、
者に構えて皮肉るような演出は一切なく、
「これがカッコいいんです」を貫き通した
絵作りはやっぱりいいよね。

「パシフィック・リム」の時も感じたけど、
これがレジェンダりーとしての社風なのかも。

シンプルなストーリー

特筆することもないシンプル。

ゴジラが急に人類を襲いはじめるところから
スタート。

それに対応するため、動き出す
人類を代表する2つのチーム。

1つは、暴れだした原因を探るチーム

もう1つは、コングを使いゴジラへの
対抗策を模索するチーム。

それぞれの視点で描かれます。

やがて、別々に活動していた
2つが重なり始めて・・・?

といった内容。

2時間という尺の都合上、
省略されたくだりは多々ありそうだと感じます。

しかし、
足りない部分は簡単に察しがつくので、
あまり問題ありません。

「怪獣が殴り合う」

そのシンプルさだからこそ、
できる省略なのかも。

複雑な物語だと、省きすぎたら、
不親切に感じてしまう。

訳が分からなくなるほどではないし、
さらに説明を足すと、
映画自体のテンポを損なうので、
絶妙なバランスだったかな。と。

画力で強引に押していく作品は
久しぶりだったので、楽しめました。

思慮深く考える映画も好きですが、
たまにはこんな映画もあって良いですかね。

音楽についてチョコっと

「ゴジラ」「コング」
それぞれのオリジナル曲こそないものの、
明らかにオリジナルを意識した曲に
なっています。

ゴジラ出現のイントロとか
それっぽいしね。

中々、迫力あってよかったと思っています。

欲を言えば、
おなじみの「ゴジラのテーマ」を
流してほしかったですけれど、
それだと「ゴジラびいき」になっちゃうし。。。

落としどころしては、
いい塩梅だったと思います。

これはゴジラじゃない論争

レビューサイトを見ていると、
「これはゴジラじゃない」とか
言われたりしてます。

ただ、ゴジラファン歴30年の感覚だと、
これは夏の花火のように風物詩で、
新作が出るたびに言われ続けてます。

なので、

「お?またやってるね」

ぐらいの感覚です。

ゴジラ原体験がいつだったかによって、
好きなゴジラ象がバラけているのが、
このシリーズの面白い所。

裏を返せば、常に新しい層のファンを
獲得し続けている。
新しいことに挑戦し続けている。
だからこそ、長く続いているととれます。

全てのゴジラを好きならなくて良いです。
それはそれで、面白くないですから。

みんな違って、みんな良い。

感覚の違うものたちをひとまとめに
受け止められる、大らかさが
ゴジラの魅力かな。と。

「こんなのゴジラじゃない」
と言われなくなった時が、
ゴジラというコンテンツの
終わりなのかもしれないと考えています。

まあ、いろいろ語りましたが、
劇場公開している間にぜひ一度みて、
独自の感想を持ってみてください。

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