映画と原作で全く印象の異なる
ミステリーのお話。
屍人荘の殺人
あらすじ
神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と明智恭介は、
出典:「屍人荘の殺人」裏表紙より引用
曰くつきの映研の夏合宿に参加するため、
同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と
ペンション紫湛荘を訪れる。
しかし想像だにしなかった事態に見舞われ、
一同は籠城を余儀なくされた。
緊張と混乱の夜が明け、部員の一人が
密室で惨殺死体となって発見される。
それは連続殺人の幕開けだった!
映画化もされた本作。
大筋は同じなため、
内容に関する話は映画版の時に書いたので、
そこは省略。
カンタンに言うと密室殺人 × 〇〇〇! という、
その角度から来たか!と
意表を突かれたミステリーでしたね。
大まかなところは同じだというものの、
原作と映画とでは、
媒体の違いによる
設定変更が多々あります。
それもそのはず、
文章でしかできない「ある仕掛け」が
あるからなんですが。
映像で表現しちゃうと、
謎がバレバレで、冷めるタイプの
仕掛けです。
そして数ある変更点の中でも、
一番大きな違いは、
後日談からはじまる原作。
前日譚からはじまる映画。
ではないかと。
それで印象がガラリと変わります。
前者は、
「なぜ、こうなったのか?」を
追い求める話で、謎が強調されており、
後者は
なにが起こるか分からない冒険。
ワクワク感を強調した話となってます。
この違いを比較してみると、
いっそう面白くなると思います。
ネタバレしない主義なので、感想あっさりめでおしまい。
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