映画の感想 ❝ナポレオン❞

戦いの天才は、承認欲求モンスター!
とある偉人の、伝記映画の話。

ナポレオン

【今世紀最大級のスペクタクル超大作!】映画『ナポレオン』12月1日(金)全国の映画館にて公開!<予告4>

データ
公開:2023年12月(日本公開)
製作国:アメリカ
監督:リドリー・スコット

あらすじ

1789年 自由、平等を求めた市民によって始まったフランス革命。
マリー・アントワネットは斬首刑に処され、国内の混乱が続く中、
天才的な軍事戦略で諸外国から国を守り 皇帝にまで上り詰めた英雄ナポレオン。
最愛の妻ジョゼフィーヌとの奇妙な愛憎関係の中で、
フランスの最高権力を手に何十万人の命を奪う幾多の戦争を次々と仕掛けていく。
冷酷非道かつ怪物的カリスマ性をもって、ヨーロッパ大陸を勢力下に収めていくが――。

出典:映画『ナポレオン』オフィシャルサイトより

1点豪華主義のごとく圧巻の「ワーテルローの戦い」

いや、他のシーンも一般の映画基準でいったら、
ずいぶん豪華なんだけど。
 
とにかく、戦争の緻密な描写が凄まじく、
例えば、楽隊。
戦場での役目は、突撃時に演奏すること。
突撃を合図し、鼓舞する役目を持っていることが分かる!
 
偵察兵は馬を常に二頭従えていて、
なぜ、こんなことをしているかというと、
1頭が疲れたら、すぐさま2頭目に乗り換えて、
とにかく急いで、戦況報告をしていたと分かる。
 
そして、出撃する歩兵たちは、ぴっちりすき間なく、
横一列に並ばされて(腕を振るのも一苦労な状態)、
前進させられる。
そこには、後続のための弾除けの意味もあったのかもしれない。
 
こういう細部の描写があると、リアルな戦場を感じられる。
そして、いかにナポレオンが知略にとんだ戦いの天才だったかということも。
伏兵を出すタイミング。大砲の使い方。
群を抜いて上手かったのがナポレオン。
 
 
この映画では、ナポレオンが勝ちにこだわる理由は、
自分を認めてほしかった、という解釈をしている。
認めてもらうために、いろんな国を攻める承認欲求モンスター。
なんせ、特技は戦いですから。
フランスを守る任務は、次第に侵略へと移っていく。。。


戴冠式の場面では、ローマ教皇が王冠を授けるという伝統を無視して、
自分で王冠を被ってしまう。
俺を見ろ!と言わんばかりの行動は、おそらく事実だったという。。。
客観的に見れば、相当イタイやつ。
 
 
しかし、そんなナポレオンも女性の前では、急にモジモジして、
ほぼ、無口になる。
こんなやつ、周りにいるな。と。
ちょっと親近感みたいなものもある。

このキャラ付けが、すんなり入ってくるのは、
主演のホアキン・フェニックスが超演技美味いんですよ。
しゃべらずとも、人間性が伝わってくる演技。
 
 
余談になるけど、
『ナポレオン』も、『首』からはじまる。

巨匠の行き着く先は、首なのか?

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