映画の感想“ゴールド・ボーイ”

ひっさびさに、ネタバレしたくなくない映画に
出あいました。

なぜなら、見た衝撃を誰かと共有したいから、
叶うなら未見の人が驚くさまを隣で見ていたいくらい。

ゴールド・ボーイ

『ゴールド・ボーイ』本予告【2024年3月8日(金)全国公開決定!】
出典:映画『ゴールド・ボーイ』公式サイトより
公開:2024年3月(日本公開)
製作国:日本
監督:金子修介

それは完全犯罪のはずだった。まさか少年たちに目撃されていたとは…。

義父母を崖から突き落とす男の姿を偶然にもカメラでとらえた少年たち。
事業家の婿養子である男は、ある目的のために犯行に及んだのだ。

一方、少年たちも複雑な家庭環境による貧困や、家族関係の問題を抱えていた。
「僕達の問題さ、みんなお金さえあれば解決しない?」

朝陽は男を脅迫して大金を得ようと画策する。
「何をしたとしても14歳までは捕まらないよ。少年法で決まってるから」

殺人犯と少年たちの二転三転する駆け引きの末に待ち受ける結末とは……。

出典:映画『ゴールド・ボーイ』公式サイトより

原作は、中国の作家、紫金陳(ズー・ジンチェン)の
「坏小孩」 (悪童たち)という小説らしい。
 
1人の殺人犯と3人の中学生男女による知能戦。
 
・・・どこまで言っていいのか、分からないけれど、
序盤での主人公たちがカツアゲをするシーン。
 実行したのは3人のうち1人だけ、、、
だが、仲間の2人は見て見ぬふりをする。
「まともな少年たち」じゃないってことを先に見せることで、
少年たちの発言が、どこまで正しいのか?こちらも疑心暗鬼になる。
 
この、誰も正しいことを言ってると思えない状況が、
すっごくハラハラした。
いつ、だれが、裏切り、裏切られるのかってね。
 
 
日本版の舞台は沖縄。
なんで、沖縄何だろうと個人的な予想では、
やっぱり、日本の中で所得が低い地域だからかも。
「生活格差」を住民が強く感じる地域は、物語と親和性あると思う。
 
沖縄の美しい景色と悲惨な殺人事件のコントラストが
やけに印象に残りました。

映画前半は暗い色。
物語が進むにつれ、画面の色が鮮やかになっていく。
真相が明らかになるにつれ、
明るくなっていくっていうことなんだろう。
しかし、光が強くなればなるほど、
事件の暗く陰惨な部分がハッキリ浮かび上がる。
 
 
特に印象に残ったのは、
偶然なのか、それともCGなのか。
主人公、朝陽の背後で戦闘機が飛ぶショットがあって。
それが、「さまざまな衝動が加速している」ことを感じさせた。
 
あと、バス停を振り返るとこね。
バスに乗りなおすことができないから、
「もう、あと戻りすることはないだろう。」
そんな、意思にも見えた。
 
 
 
それにしても、岡田さんの演技もさることながら、
3人の少年たち嫌なヤツっぷりもすごい。
三者三様の「嫌な感じ」があるんだよね。
 
 

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