映画の感想 ❝哀れなるものたち❞

大人向けの寓話のような、
現代社会をぶっ壊す、映画の話。

哀れなるものたち

第96回アカデミー賞®11ノミネート!『哀れなるものたち』新予告│大ヒット上映中!
出典:Searchlight Pictures Japan より

データ
公開:2024年1月(日本公開)
製作国:イギリス
監督:ヨルゴス・ランティモス

あらすじ

天才外科医ゴッドウィン・バクスターによって
自らの胎児の脳を移植され、死から蘇ったベラは、
世界を知るために大陸横断の冒険へと旅立つ。

新生児の目線を持つベラは、
時代の偏見に左右されることなく、
平等と解放を知り、驚くべき成長を遂げていく―。

R18部分をカットしたら、
ポプラ社から絵本として、出版されるんじゃないか―。
そんな、世界観と物語で描かれる残酷な人間社会。
このアンビバレンツさが新鮮。

本当に、絵本みたいな構成で、
色使いもそうだし、
新生児が教訓を得ていく話もそうだし、
悪役がひどい目に合うし。
ウィレム・デフォーのビジュアルとか、
(あのツギハギだらけの顔!)
度肝を抜いたし。
章ごとの、オシャレなサブタイトルも。

繰り返しになるけど、絵本みたいだ!

ヤリまくりなことを除けばね!!

あらすじからだけじゃ、
こんなにセックスシーンぶち込んでくるとは、
思わなかった。

キリスト教の人が見たら、
倫理観のぶっ飛んだシーンが多いです。
自分殺しからして、すでにね。

「宗教、社会主義、資本主義に惑わされるな。
現実主義で生きろ。」

劇中でそう語られるけど、
まさに、「現代社会、全部ぶっ壊してやる。」
みたいなシーンの連続だった、

ただ、現実主義は、
それはそれで、生きづらいとは思うんだよね、
だからこその、あの返しのセリフだと思うし。

人間、見方を変えれば、
みんな哀れなのかもなぁ。

なかなか強烈なインパクトを残した映画でした。

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