映画の感想 “ウィキッド ふたりの魔女”

この熱量でPART1なの!?という驚き。
力強い美術背景とミュージカルパワーに
圧倒された映画のお話。

ウィキッド ふたりの魔女

映画『ウィキッド ふたりの魔女』本予告<2025年3月7日(金)より、全国ロードショー!>
公開:2025年3月(日本公開)
製作国:アメリカ
監督:ジョン・M・チュウ

魔法と幻想の国オズにある<シズ大学>で出会ったふたり―
誰よりも優しく聡明でありながら家族や周囲から疎まれ孤独なエルファバと、
誰よりも愛され特別であることを望むみんなの人気者グリンダは、
大学の寮で偶然ルームメイトに。見た目も性格も、
そして魔法の才能もまるで異なるふたりは反発し合うが、
互いの本当の姿を知っていくにつれかけがえのない友情を築いていく。

ある日、誰もが憧れる偉大なオズの魔法使いに特別な力を見出されたエルファバは、
グリンダとともに彼が司るエメラルドシティへ旅立ち、
そこでオズに隠され続けていた“ある秘密”を知る。
それは、世界を、そしてふたりの運命を永遠に変えてしまうものだった…。

出典:映画『ウィキッド ふたりの魔女』公式サイト

『オズの魔法使い』という童話の前日譚。
オズの中の悪い魔女と良い魔女の学生時代を描く。

『オズの魔法使い』を知らなくても、
または覚えていなくても全く問題なし!
冒頭でオズの振り返りがあるんです。

…つまり、最後が分かった状態で進むんです。

オズで悪い魔女が最後どうなったか―?
これから語られる物語は、あの大冒険を悲劇に変える物語…。

なーんて、そんなことを考えていたけど、
ミュージカルのパワーはすごかった!
さじ加減を間違えると、悲しいだけの話になるところを、
反逆の物語になってるなと。

人と違うことで、目をつけられ、揶揄されるエルファバ。
特に、ひとりでのダンスシーン。
あそこで、息が詰まるとはこのことなんだなと。思いました。
ミュージカルなのに音楽のないシーンでもありますし。

だけど、このシーンでひとつの「救い」もあるんです。
まあ、その救いですが、
ここもさじ加減間違うと、「揶揄」「煽り」に見えないか
絶妙なラインだったんじゃないかと思います。

で、その「救い」をするのはガリンダ。
のちに良い魔女となる彼女ですが、
まあまあなコメディリリーフで。

こいつ本当にいい魔女になるの?って疑うくらい、
煽りスキル高めの人物。
いわば少女マンガに出てくるような悪役です。
今風にいうと、悪役令嬢かもしれない。
そんな彼女が痛い目を見るところとか、笑えるし。
だからかな。憎めないんだよね。

そういうわけで、単純な「悪」というより
「悪役」と表現したほうがしっくりくるようなバランス。
たぶん、女性目線で見ると、違う意見もあるのでしょうが。

まだ多くの謎が残されています。
ガリンダとか、まだ魔法らしい魔法を見せてないし。
気になるのでPART2がなるべく早めにきてくれると嬉しいなぁ。

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