映画の感想 “シャッター アイランド”

俺は、あの灯台に行く!
ひとりで行く!

シャッター アイランド

シャッター アイランド (字幕版)
公開:2010年4月(日本公開)
製作国:アメリカ
監督:マーティン・スコセッシ

精神を病んだ犯罪者だけを収容し、
四方八方を海に囲まれた「閉ざされた島(シャッター アイランド)」から
一人の女が姿を消した。
島全体に漂う不穏な空気、何かを隠した怪し気な職員たち、
解けば解くほど深まる謎……。
事件の捜査に訪れた連邦保安官テディがたどり着く驚愕の事実とは!?

出典:パラマウンド・ピクチャーズ サイトより

監獄に近い役割ももつシャッター アイランドから、患者がひとり脱走した。
言い換えれば、犯罪者が脱獄したようなもの。

その調査におとずれたディカプリオ演じるテディ保安官。
足取りを追っていくうちに、施設が患者を洗脳している疑惑が生まれていく。

シャッターアイランドで行われているのは治療か洗脳か。
次第に曖昧模糊になっていき、
テディも、自身の精神の正常性を疑うようになっていく。

このように、サスペンスで進む物語の中で、
不可侵の領域として出てくるシンボル。それが「灯台」
灯台で「特別な治療」が施されているとの情報を得たテディは、
何とかして灯台に近づこうとする。

灯台にたどり着いたときが物語の終着点。

灯台って道しるべであるから、
真実への道と、かかっているのかな?

劇中では、要所要所で灯台が映されるのだけど、
テディの感情によって見せ方を変えている気がする。
荒波に阻まれた灯台だたり、何段あるか分からない階段だったり。
行きたいけど、行けない場所というか。
そういうのが、強調されているような。
ただ、そのいずれも光のさす灯台は見ることはできない。

お先真っ暗。というのは、テディの感情そのもの。

苦労してたどり着いた末のラストのセリフ。

モンスターとして生きるか、
善い人のまま死ぬか。

これに得も言われぬ、むなしさを覚える。

詳細は、ネタバレまっしぐらになってしまうので、
できる限りぼかして書くと。

テディは人生において、重大な後悔を抱えていることが判明する。
その過去と決別するためのひとことである。

序盤、中盤、クライマックス、エピローグと、
天気の移り変わりを見てほしい。
それがテディの気持ちの表れなのだと思いました。

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