映画の感想 “ボーはおそれている”

本当に、アリ・アスター監督の映画は、
心の底から「ここに居たくない!」って思う。

ボーはおそれている

24/2/16公開『ボーはおそれている』予告編
出典:映画『ボーはおそれている』公式サイトより

データ
公開:2024年2月(日本公開)
製作国:アメリカ
監督:アリ・アスター

あらすじ

日常のささいなことでも不安になる怖がりの男ボーは
ある日、さっきまで電話で話してた母が突然、怪死したことを知る。
母のもとへ駆けつけようとアパートの玄関を出ると、
そこはもう“いつもの日常”ではなかった。
これは現実か?それとも妄想、悪夢なのか?
次々に奇妙で予想外の出来事が起こる里帰りの道のりは、
いつしかボート世界を徹底的にのみこむ壮大な物語へと変貌していく。

出典:映画『ボーはおそれている』公式サイトより

冒頭のセラピーの部分、
カメラのショットが、急にイマジナリーライン越えるとき。
そこが、日常から非日常へとスイッチする瞬間。
あそこから、徐々に変な話になっていく。
 
 
人並み以上の強迫観念に縛られたボウは、
言われたことを、それこそ命がけで守ろうとする。
 
「クスリを飲むときは水と一緒に」
そう医者から言われただけで、
水を飲まなきゃ死んでしまう、考えにまで飛躍する。
葬式に来てと言われたら、「絶対行かなきゃ」になる。
 
そんな、彼が見る景色は、恐ろしいモノであふれていた。
 
なんでもないことを、
超大げさにやるもんだから、笑えて面白い。
ドラえもんの「オーバーオーバー」の話みたい。
ただ、本人にとっては、悲劇でしかない。
現実にも、強迫観念にとらわれた方はいる。
そういう人から見ると、
日常って、もしかして「こう見えて」いるのだろうか。
背筋ゾワゾワする、悪夢のような映像の数々。
 
日常の中に圧力を感じるもの・ことを、
視覚的に具現化したと、個人的にはそう見た。
 
 
映画見て思ったんだけど、ボウのような人間が、
仮に犯罪をおかしたとして、
現行の法律では、どこまで罪に問えるのか。
 
それとも、弁解の余地すらなく裁かれるのか。。。
 
 
そういえば、本作は何の宗教が背景にあるのか、見当つかなかった。
ホラーって宗教と密接に関係してくるから、
何かしらの宗教が「ボーはおそれている」の
背景にもあるとは思うのだけど。。。
宗教のタブー=恐怖だからね。今度調べてみよう。
 
おそらく、仏教ではないと思う。
 
  

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