“映画感想″ Coda コーダ あいのうた

映画

久々に劇場で声出して笑った!!
映画の話

Coda コーダ あいのうた

出典:映画『Coda コーダ あいのうた』公式サイトより引用

データ

公開:2022年
製作国:アメリカ、フランス、カナダ
受賞:第94回アカデミー賞 作品賞ほか

あらすじ

豊かな自然に恵まれた海の町で暮らす高校生のルビーは、
両親と兄の4人家族の中で一人だけ耳が聴こえる。
 
陽気で優しい家族のために、
ルビーは幼い頃から“通訳”となり、
家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。
 
新学期、秘かに憧れるクラスメイトのマイルズと同じ
合唱クラブを選択するルビー。
すると、顧問の先生がルビーの歌の才能に気づき、
都会の名門音楽大学の受験を強く勧める。
 
だが、ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられず、
家業の方が大事だと大反対。
 
悩んだルビーは夢よりも
家族の助けを続けることを選ぶと決めるが、
思いがけない方法で娘の才能に気づいた父は、
意外な決意をし・・・。

出典:映画『Coda コーダ あいのうた』公式サイトより引用

2022年の1月に日本で公開。
現在5月ということで、
今更ながらに鑑賞です。
 
あらすじをパッと読んだだけでは、
超・超偏見ですが、「感動ポルノ」だと
思ったんですね。
 
なので、今まで敬遠してたわけです。
 
 
けれど、
内容はそんなことなかった。
 
 
こういうハンディキャップものは、
日本だと、ハンディを抱えた人が
壁を乗り越えて、夢を追いかける的な話にしがち。
 
 
しかし、そういう部分はなく、
どちらかというと描かれるのは、
持つ者と持たざる者の格差社会。
 
そして、親離れ、子離れの話だ。
 
頼り、頼られる関係が
知らぬ間に居心地良く思っていた
ルビーとその家族。
 
それが「大学進学」という進路の転換点で
大きく関係が変わってしまう。
 
 
すごい好きなシーンは、
細かい部分になっちゃうんですが、
「You’re All I Need To Get By」という曲を
練習して来い!と言われたあとのシーン。
 
「You’re All I Need To Get By」は
正直知りませんでした。
 
たぶん、制作側も知ってる人少ないと思ったんでしょうね。
どういう曲なのか、観客に伝える演出があるんですが、
ルビーがイヤホンで原曲を聞く。というスマートな演出で
すませてます。
 
これは、「68年にリリースしたソウルの定番曲で~」
みたいな説明が入りそうだと思ったんですけど、
余計な説明なしに、スパッと見せてるところ。
割と好き。
 
 
もうひとつ!
ここは見た人の大体が印象に残るところだと、
思うんですが、
終盤のコンサートシーン。
「You’re All I Need To Get By」を歌う場面で
“ある仕掛け”があります。
 
それまで、散々練習シーンで歌を聞かせておいて、
本番ではこんなことするんだ!って、意表を突かれました。
 
このシーンは、めちゃくちゃ不安になるんですよ。
「早く終わってくれ~!」って。
 
 
最後にこちらも好きなシーン。
コンサート後に
ルビーが父親に向けて歌うところ。
 
耳の聞こえない父親が
どうやって音楽を聴くんだ?って話ですが、
その答えは序盤にあります。
 
父は音の振動で。
例えば、デカい音は物を揺らします。
その振動で、音楽を楽しむんです。
 
これを覚えておくと、
ウルっとくるシーンになってます。
 
 
 
真面目な部分もあるいっぽうで、
この映画、下ネタもけっこうある!
 
やっぱ世界共通で下ネタって笑っちゃうよね。
それとも私が下世話な人間だからか。
 
 
特に、「インキン」と「避妊」の手話というか、
ジェスチャー?は、久々に劇場で声出して笑った。
PG12になってる要因のひとつじゃないか?
 

まあ、彼氏のとってつけた感とか、
いろいろ思うところはあるんですけど。
全体的に楽しい映画です。
 
 

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