“映画感想”『ジョーズ』

映画

世界一有名なサメ映画と言っても過言ではない
そんな映画の話。

ジョーズ

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データ

公開:1975年(日本公開)
製作国:アメリカ
監督:スティーブン・スピルバーグ

あらすじ

アメリカ東海岸の街・アミティの浜辺に
無惨な女性の遺体が打ち上げられた。
 
警察署長ブロディは、この事件を巨大な人喰い鮫の仕業と判断。
海岸を閉鎖しようと奔走するが、
観光業で成り立つアミティにとっては死活問題。
市長から猛反対にあってしまう。
そして、ついに海水浴を楽しむ観光客からも犠牲者が出ることに!
責任を感じたブロディは、鮫狩りの達人クイント、
海洋学者フーパーとともに
サメ退治へと船で沖合いを目指すのだが・・・。

昔、ゴールデン洋画劇場かなんかで、
繰り返し、放送していた気がする。
 
あらためて、『ジョーズ』を見ると、
ほとんど、サメが映っていない。
体感10分くらい。

もっと、縦横無尽に暴れまわってたと勘違いしていた。
記憶とはあてにならないもんだなぁ。
 
原作は、ピーター・ベンチリーによる
74年に発表された同名小説。
が、その小説も、元となった実際の事件があるらしい。
 
事件捜査が、堅実に地味に進むのも、
実際の事件がもとになってるからかも。
後発のサメ映画が
いろいろバラエティに富んでるせいで、
かえって大人しいイメージ。
 
 
しかし、サメは見せないけれど、
“いる”ことを感じさせる工夫が面白い。

 
突然、海面に広がる血。
襲われた船の残骸。
海上にニョキっと出た背びれ。
あと、海洋で戦う時のタル!
サメにタルをくくりつけて、
タルの浮力で海中に潜るのを防ぐ。という作戦なんだけど、
サメは映らずともタルの動きで、
サメの動きが分かる。
 
その中でもやっぱり、一番の発明は、
おなじみのテーマ曲。

おどろおどろしい、焦燥感を煽る曲が流れるだけで、
そこに“いる”って感じる。
なにも映っていない海中の画でさえ。
 
“見えない何か”がやってくる恐怖がつきまとう。
 
 
直前まで、見せないようにして、
水面にヌッと、姿が見える瞬間は恐ろしい。

ただ、変かもしれないけど、
ここは、すごい美しい。
ジョーズのベストショットあげるなら、
入り江でヌッと水面に映る姿。これですね。
 
 
最初の作品ということで、
予算が少なかったのか、
後半は、主要キャラ3人の船上だけで
構成されている。
 
にも関わらず、
話運びが上手いから
それをマイナスに感じない。
 
 
あらためて見ると、
意外な発見があって面白いですね。

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