もし、たらればがあれば・・・。
最後に夢見たステージを
感じさせてくれるドキュメンタリーの話。
マイケル・ジャクソン THIS IS IT
データ
公開:2009年(日本公開)
製作国:アメリカ
監督:ケニー・オルテガ
概要
2009年ロンドンで開催されるはずだった マイケル・ジャクソンのコンサート"THIS IS IT"。 マイケルの急逝により、幻となったこのコンサート、 この作品は、本番までの3ヶ月間、入念にリハーサルを行う、 マイケルの姿を捉えたドキュメンタリー。 シンガー、ダンサー、クリエーターとして完璧を追い求め、 ステージを創り上げる偉大なアーティストの姿が浮かび上がる。
在りし日の可能性をリハーサル模様でつむぐドキュメンタリー。
“つむぐ”と書いたのは、
曲の練習模様を、本番のセットリスト案通りに並べて見せるという
そんな編集をしているからだ。
もし見ることができたら、
どんな気持ちになっただろう?
本番に限りなく近づけるための見せ方。
ノドを大事にしてか、
「必要な時しか大声を出さない」と言っていたマイケル。
だから、リハーサルの段階では、本気で歌ってない。
いや~、余計に本番が気になっちゃう。
スタッフへ、バシバシ注意するマイケル。
キーの高さや、曲のテンポが速いと注意するのだが、
正直、素人の私には何が違うのか、さっぱり分からん!
この細部へのこだわりが、キング・オブ・ポップを
作り上げてきたのだろう。
バックダンサーのオーディションにも、
5000人規模のとんでもない、人数が応募し、
採用がわずか10名ほど。
共演をのぞむファンが、ダンサーにも
ミュージシャンにもいる。
たった、2時間弱のドキュメンタリーでも、
“キング”である所以を実感させられる人物でした。
まあね、苛立ちを隠そうとしてか、
怒るかわりに、『今のは愛だから』と
謎語録が出てくるのは面白かったけれど。
とはいえ、繊細にパフォーマンスを作り上げていることが分かるし、
マイケルの熱量とスタッフの笑顔を見ると、
やるせない。
全体的に、面白い編集をしてて、
エンドロール後を、“ああいう風に締めるのか”と
感動した。
ちょっと、ここは見てほしいなぁ。
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