“映画感想”並行世界のラブストリー『僕君』&『君僕』

リアル並行世界体験ができる、
一風変わった2本の映画の話。

僕が愛したすべての君へ

僕が愛したすべての君へ

データ

公開:2022年(日本公開)
製作国:日本
監督:松本淳

あらすじ

両親が離婚し、母親と暮らす高校生の高崎 暦(たかさき こよみ)。
ある日、クラスメイトの瀧川和音(たきがわ かずね)に声をかけられる。
85番目の並行世界から移動してきたという彼女は、
その世界で2人が恋人同士であると告げる・・・。

出典:映画『僕が愛したすべての君へ』公式サイトより引用

君を愛したひとりの僕へ

君を愛したひとりの僕へ

データ

公開:2022年(日本公開)
製作国:日本
監督:カサヰケンイチ

あらすじ

両親が離婚し、父親と暮らす小学生の日高 暦(ひだか こよみ)。
ある日、父の勤務先で佐藤 栞(さとう しおり)という少女と出会う。
お互いに恋心を抱くようになる暦と栞だったが、親同士が再婚することを知らされる。
ふたりは兄妹にならない運命が約束された並行世界への駆け落ちを決断するが・・・。

出典:映画『君を愛したひとりの僕へ』公式サイトより引用

して「僕君」と「君僕」
 
別世界の自分と意識を入れ替えることで、
並行世界への旅が可能になる。
セルフで「私たち入れ替わってる~」ができるひと捻り入った設定。
 
ひとつ面白い試みが!
2つの話が、交互に影響を与え合い、合わせて完成する物語で
2作品に分けることで並行世界を体験したかのような気持ちに。
 
「観る順番で結末が大きく変わるふたつのラブストーリー」と
うたわれている作品でもある。
確かに印象変わるかもしれない。けど、、、
 
どちらを先に見るか、悩めるのは1回きり。
 
見てない状態に戻ることはできないから、
どっちを先に見ておけば。と語ることはできない。
それこそ、世界を飛び越えない限り。
 
 
語の特性上、同じシーンが両方で繰り返し使われるのだが、
見せる順番で感じ方が変わるのは、編集の面白いところ。
 
序盤の思い入れが浅いとき
後半、作品に感情がのってるとき。
片方の作品をみたあと。
 
同じシーンが3回、別のタイミングで来る。
その度に印象が変わる。
 
ここから、ぶっちゃけた話。
「君を愛したひとりの僕へ」だけ見ると、
ヒロインの存在が希薄で、
初恋をひきづる、男の情けない哀愁とあいまって、
そこはかとなく「ひとり相撲」感。
 
そんな印象だった。
 
主人公が思い悩むシーンが少なく、
ツルっと結論を出してて。
あんまり、ネタバレは控えるけど、
とある研究の描写で、
やり方より、「なぜ、やらないといけないのか。」
そんな悩みがないんだよね。
だから結末に思い入れが生まれないというか。
 
だけど、「僕が愛したすべての君へ」を見ると、
だいぶ印象が変わる。
 
まあ、そういうわけで
「僕君」と「君僕」どちらか1本だけで、語れないのが難点ちゃ難点。
まあ、2本見ても「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」と大して尺変わらないけどね。

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