映画感想 ″宇宙探索編集部″

この広い広い、広ーい宇宙には、
きっと宇宙人がいるに違いない。

宇宙探索編集部

10/13(金)公開『宇宙探索編集部』【本予告】

データ
公開:2023年10月(日本公開)
製作国:中国
監督:コン・ダーシャン

あらすじ

かつては時代の波に乗りメディアにもてはやされ活気のあったUFO雑誌[宇宙探索]。
今や編集部員も減り廃刊寸前、電気代さえ払えないほどの存続の危機を迎えていた。
そんな時、[宇宙探索]編集長のタンは、中国西部の村に宇宙人が現れたという情報を掴み、
仲間たちを引き連れて西へと向かう。
そこで彼らを待ち受けていたのは、予想と人智をはるかに超えた出来事だった…
果たしてタンたちは宇宙人に出会えるのか? そして、タンの心の奥にある想いとは?

出典:映画『宇宙探索編集部』公式サイトより

「若い人は旅の苦しさを知らないんですよ。」
 
答えが分からないものを延々と探し続ける、
望んだ答えがあるかも分からない。
そこに、ロマンを求めるタン先生に愛着が湧いてくる。
そんなモキュメンタリー映画。
 
 
子どものころ、こんなことが流行った。
5人くらいで手をつなぎ、「かごめかごめ」のように円を作る。
そして、宇宙人に呼び掛けるのだ。
「お話しましょう」と。
 
そのころ、TV番組では、よく超常現象スペシャルと称して、
真偽も定かではないような、UFO映像を流していた。 
宇宙人の映像もあったりして、
専門家が、ああだこうだウンチクを語らい合うのだ。
本物かもと淡い期待を抱く、よくできた偽物に感心し、
明らかにウソなものは笑い飛ばす。。。
今では、かつてこんな番組があったことは見る影もないけれど。
 
この現実の事象と、めちゃくちゃリンクしてるのが、
『宇宙探索編集部』だと思う。
ガセかもしれないものに、
全てを投げうって挑む、タン先生の姿は、一途すぎて一途すぎて。
 
 
映画の前半はタン先生の素性がみえないため、感情移入はしづらい。
しかし、後半「しょうがねえ」ヤツだなと思えるようになってから俄然面白くなる。
一種のダメ人間でもある、タン先生に悪態つきながらも付き合ってくれる仲間たち。
そんな彼らと同じ心境になっていく。
 
劇中「若い人は旅の苦しさを知らないんですよ。」と
タン先生は言うけれど、
この言葉には、「旅の先にある喜びも知らない」
そんなニュアンスもあるんじゃなかろうか、と最後まで見て思った。
 
 
1つ、しんどかったのは、
全編手持ちカメラなのに、
1カット2、3秒で細かくつないでいく見せ方をしてるので、画面酔いしやすいこと。
画面が落ち着く前に、次のカット次のカットと行くから、
脳の処理が追い付かない。
 
なるべく、距離を離して見ることをおススメ。
 

コメント

タイトルとURLをコピーしました