映画感想 “サスペリア(1977)”

映画

「決して1人では見ないでください」という
キャッチコピーが有名なサスペンスホラー。

サスペリア(1977)

サスペリア (字幕版)

データ
公開:1977年6月(日本公開)
製作国:イタリア
監督:ダリオ・アルジェント

あらすじ

バレリーナを目指すスージーはアメリカからドイツのバレエ学校に留学するが、
到着早々、奇妙な出来事が次々と起こる。
さらに、天井から大量のうじ虫が落ちてきたり、
盲目のピアニストが盲導犬に噛み殺されたりと不可解な事件が続発。
やがて、この学校に隠された恐ろしい秘密が明らかになり……。


映像が強烈で、心が終始落ち着かない。
77年に、こんなサスペンスがもうあったのか。
 
覗かれてる!カメラワークとか
見えそうで見えない通路の奥とか
見てる側が超焦る。
 
なにより、超カワイイ、ジェシカ・ハーパーを覗くなんて、
うらやまけしからん。
 
 
サスペリアが、こんなにハラハラする理由は、
ホラーものには珍しく、
「誰が」「何のために」引き起こしたのか、
終盤まで明かされない点だと思う。

 
姿なき犯人に翻弄される、
推理ドラマみたいな面白さがある。
だからこそ、犯人視点らしきカメラワークが特徴的で、
知らず知らずに手に汗握ってる。
 
観客は、ヤバいって分かるのに、
登場人物は、気づかない構図。

ジェシカ・ハーパー演じるスージーに、
「後ろ後ろー!」って叫びたくなる瞬間があり、
「こいつ、頭悪いのか」とか心の中で思っちゃったりして、
すっっっごいストレス溜まるんだけど、
そこから事件が起こる瞬間!
均衡の崩壊が解放感あって最高です。
  
この推理ドラマ的、面白さはあるのだけど、
あくまで、超常現象のため、
必ずしも、動機、きっかけがあって、事件が起こる。
という構図になっているわけではない。
人によっては、そこに納得感をもてないかたもいるやも。
 
 
人の顔にまで、赤や緑のライトを当てる奇妙な色使いに、
居心地の悪さを感じる。
これは、下手すると顔色悪く見えるだけなので、
使い方がすごいなぁと。
中でも、音楽が飛びぬけて異質。
悲鳴を曲に使うとか、良い趣味ですね!
 

コメント

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