少年マンガの熱さを備えた、
カンフーアクション!
ジャッキー・チェンの映画に心躍らせた私には
めちゃくちゃぶっ刺さった映画。
トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦
データ
公開:2025年1月(日本公開)
製作国:香港
監督:ソイ・チェン
あらすじ
九龍城砦(きゅうりゅうじょうさい)
――かつて無数の黒社会が野望を燃やし、覇権を争っていた。
80年代、香港へ密入国した若者、陳洛軍(チャン・ロッグワン)は、
黒社会の掟に逆らったことで組織に追われ、運命に導かれるように九龍城砦へ逃げ込む。
そこで住民たちに受け入れられ、絆を深めながら仲間と出会い、友情を育んでいく。
やがて、九龍城砦を巻き込んだ争いが激化する中、
陳洛軍たちはそれぞれの信念を胸に、命を懸けた最後の戦いに挑む――。
一挙手一投足が、瞬きのヒマを与えてくれないほど速い。
にもかかわらず、誰がどこにいるか混乱することはない。
小気味よいテンポで次々と展開するアクションは気持ちいい。
どう贔屓目にみても、
「そうはならんだろ」というシーンもあるにはある。
“気功をマスターしたら刃物も通じない硬い体になるんだ。”って
そんなわけあるかい!
しかし、それが気にならなくなるほどの熱量に感服。
マンガ的ファンタジーっぽい映画だなと思ってたら、
やっぱり原作があるみたいね。
リアルに描くと、興ざめしちゃう部分でもあると思うけど、
「誰になんといわれようとこれがカッコいい」を
貫き通しているから、冷めるどころかより熱くなれる。
『少林サッカー』みたいな感じ。
アクション面だけじゃなくて、映画の構成も面白く。
前半と後半で似た要素、似た構図が出てくる。
見るタイミングで受ける印象が変わるという
伏線の張り方は、わりと好きなんです。
個人的に印象深かったポイントは、
2回ある旅客機のカット。
それぞれ、九龍城砦に“来てしまった”と
“去らねばならない”を表しているのかも。
そこに、時代のうねりを感じて、
すごくノスタルジックになりました。
何気に、この映画のマンガ的なノリと
カンフー映画も昔見たな感があって、そこもノスタルジック。
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