これは、果たして夢か幻か―。
韓国発ミステリー映画の話。
君だけが知らない
データ
公開:2022年(日本公開)
製作国:韓国
監督:ソ・ユミン
あらすじ
事故に遭い、記憶を失ってしまったスジン。
出典:映画『君だけが知らない』公式サイトより引用
夫・ジフンの献身的なサポートで、
日常生活を取り戻し始めるも、
幻覚で未来が見えるようになっていく。
そんなある日、
スジンは殺人現場を目撃してしまい、実際に死体が発見された。
次第に彼女の精神は混乱していき、
夫さえも怪しむようになっていく…。
ずっと不思議だったのは、
主人公視点ならば
「私だけが知らない」はずなのに、
なぜ“君”なんだろうと。
最後で納得しました。
これは確かに“君”は知るはずはない。
まあ、原題は「明日の記憶」
というニュアンスの言葉で違うんだけれども。
タイトルの違いは作品のどこを注目したかですね。
内容は二転三転するミステリーで、
こちらの頭の中もグチャグチャに。
主人公スジンが見るのは、
現実かもしれない映像
妄想かもしれない映像
さらに、当然だけど
記憶を徐々に取り戻していくので、
過去の記憶。
3タイプの映像が目まぐるしく
入れ替わっていくので、
どれが本当なのか。かき乱されていく。
「これは現実でいいんだよね?」と
一歩一歩確かめながら見ちゃうタイプの映画。
あちこちに違和感のもとは
転がっているので。
「あれ?」と思ったら、
意図的な矛盾なので覚えておいたほうが
いいと思います。
最終的に、違和感のもとは
キレイに伏線回収する。
ラストは不覚にも泣いてしまった。
ネタバレを控えると語れるのは
これぐらい。
あと、気になったのは
登場する男性たちが少女漫画にありそうな、
イケメン行動をするところ。
こういうのは男性監督では、
なかなか出せないよね。
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