権力って何? “スタンフォードの権力のレッスン”感想

書籍

ジュンク堂で、
表紙買いしてしまった、
コチラの本の感想です。

スタンフォードの権力のレッスン [ デボラ・グルーンフェルド ]

著者のデボラさんは
スタンフォードの教授で
25年にわたり「権力の心理学」を
研究しているんだそう。
 
もうなんかスゴそう。

スタンフォードって肩書に
めちゃくちゃ弱い
典型的な日本人の私。。。
 
 
それはさておき、
権力とはなんぞや?ってことですが、

ズバリ!!

「人のつながりを作るツール」で、
誰しもが持っているもの。と
本書では語られています。
 
他者が自分を必要としている度合いで
権力は決まるそう。

極端な話、赤ちゃんでも持っていて、
例えば、赤ちゃんが泣けば、
周りがみんな気にかけます。
 
「どうやって泣き止まそうか。」
「おもちゃかな?ごはんかな?おしめかな?」

場を支配するという点で“権力者”

この誰もが持っている権力を
どう正しく使うかが、この本のテーマであります。
 
 
権力とは持ち運べないもので、
ある会社の社長であっても、
別の職種に移れば、ただの平社員。
このことから、権力=ステータスでないことが
わかりますね。
 
 
権力を示す方法は大きく2つ。

「パワーアップ」と「パワーダウン」

読んで字のごとし。
パワーアップは威嚇し、自分を強く見せる方法。
パワーダウンは友好・協力を示し、相手を優位に置く方法。
 
この使い分けが大事。
 
一見、良くないと捉えられる「パワーアップ」ですが、
“よからぬ行動を抑制する人”がいると知るだけで、
安心してひとりひとりが目の前のタスクに集中できます。
 
人をもちあげるだけじゃダメよってことですね。
 

こういった権力をアピールするのは小道具も超重要。
分かりやすいのが「服」
 
医者は白衣を着ることで、自分に医者としての自覚を持ち、
かつ患者はその姿を見て安心する。

人は言葉より、非言語メッセージを信頼するそうで、
なかなか、あなどれません。
 
 
ただ「人の上に立つ」恐怖もつきまといます。
多くの人は1位より2位を好むそうで、
自分の意思決定の責任を持つのが怖いと感じるそう。
 
 
権力濫用という事態も、
こういった恐怖から生まれていきます。
 
その恐怖とは「無力感」
 
自分に力の無さを感じている人は、
支配力を示そうとして、セクハラやイジメを
してしまいがち。なんだそう。
 
 
まとめると、
誰かの役に立つため
「責任ある役を演じる」こと。
それが“権力”
 
 
ここまで書いたこと以外にも、
理不尽な権力のつっぱねかたなど載ってますので
自己啓発本として面白い1冊でした。

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