“自戒と挑戦” マトリックス レザレクションズ

初めまして!今日は会えて光栄です。
・・・え?初めましてじゃない?
前に会ったことがある??

はて、いつだっけ?・・・な映画の話。

 

マトリックス レザレクションズ

出典:マトリックス レザレクションズ HP より引用

データ

公開:2021年
製作国:アメリカ

あらすじ

マトリックスの支配は終わっていなかった―。

ゲームデザイナーであるネオは
自分の生活に違和感を抱き始める。
初めて見るはずのもの、体験に
強い既視感を覚えるのだ。
 
ネオの記憶が覚醒するとき、
「マトリックス」との
新たな戦いが幕をあける。

良き。良き映画でした。
 
まだ絶賛公開中であることから、
根幹に関わるようなネタバレは
しないよう気をつけますが、
うっかりポロリと出たらすみません。
 
 
前作「レボリューションズ」にて、
「マトリックス」との戦いに決着はついたので、
続編なんか作れるの?と半信半疑。
 
予告編ではループものが示唆されていて、
「前作までのがなかったことになるの?」
 
おいおい、ターミネーターシリーズと
おんなじパターンはやめてくれよ!

と思っておりましたが、杞憂でしたね。
 
しっかり続編になってます。
本当に。

マトリックスは レザレクションズが初見だよ!ってかたは、
冒頭から面食らうんじゃないでしょうか。
 
レボリューションズまでを見てないと
置いてけぼりになるかもしれません。
 
それは、キャラクター、ストーリーが繋がっているから。
なーんて、些細な事でなく、
第1作「マトリックス」が映画界にもたらしたことを皮肉った
メタフィクションコントが展開されるからです。
 
 
冒頭をちょっとだけ説明。
 
今回、主人公ネオは、
「マトリックス」というVRゲームシリーズを制作した
設定になっています。
しかも、3まで作られる超人気作。
 
そして、制作会社から4を作れ!と要請され、
それをどうするか企画会議が行われます。
 
このやり取りが、「レザレクションズ」を作る裏で、
本当にあったやり取りなんじゃなかろうか。
ネオってウォシャウスキー監督を反映してる?
 
そんな風に受け取れます。
 
印象的なセリフ。 
「ワーナーが続編を作れって言うんだ。
俺たちが拒否しても勝手に作るぞ。」

からも、分かる気がします。
 
 
このほか「マトリックス」が生んだ、
「バレットタイム」という演出に対しての皮肉。
 
さらに、デジタルネイティブがいる現在、
SNSを皮肉った「フェイスバッカ」というセリフ。
 
第1作、公開当時と比べて、
デジタルが持ち歩けるようになり、
本当に現実と仮想世界の区別ができない子も
現れましたし。
 
デジタルを皮肉ってるあたりは、
マトリックスの世界観そのものを揺るがすことなので、
面白いですよね。
 
 
とにもかくにも、全体通して
一種の「自戒」の念が込められてるんじゃなかろうか。
 
第1作で使われたBGMが
ふんだんに使われていたり、
同じ構図があったりするところから、
ウォシャウスキー監督が
自身を振り返っている感じがするので。
余計そう思いますね。
 
 
そして、「単純な続編なぞ作らんぞ!」という
挑戦の意思を感じます。
 
 
 
最後に。最近の映画が長尺化していってるような。
そろそろ3時間超えるのがデフォルトになりそう。

ネットでは短い動画が好まれるのに、
不思議なもんですね。

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