“親族経営の末路”ハウス・オブ・グッチ

その名前には「全て」がある。
 
とある名前をめぐって争った一族の
ドス黒い腹の内を描いた映画の話。
 

ハウス・オブ・グッチ

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映画『ハウス・オブ・グッチ』|大ヒット上映中 (house-of-gucci.jp)

データ

公開:2022年
製作国:アメリカ

あらすじ

イタリア発 世界的ハイブランドGUCCI。
 
その3代目社長、マウリツィオ・グッチが
1995年、凶弾に倒れる。
 
暗殺の裏に隠されていたのは、
グッチ家の確執と、
一族の権力争いを操る一人の女性。
  
事実をもとに
グッチ家の崩壊を描いたサスペンス。

GUCCHI。
かつては、権威の象徴として愛され、
一大帝国を築いたハイブランド。
 
しかし、今やフランス企業に買収され、
100%子会社化。
 
その裏には、何があったのか?
 

GUCCHIの闇が色濃く表沙汰になったのが、
マウリツィオ・グッチ暗殺事件。
 
捜査が進む中で明らかになったのは、
事件の首謀者が、彼の妻でもあった
パトリツィア・レジャーニという衝撃の事実。
 
ニュースにもなり、世間を騒がせました。
 
ここに至る過程までを描いた、 
今のところ、2022年イチ面白いサスペンス作品。
 
 
グッチ家の男どもは、
軒並み不幸になっていきます。
一人の女性の手によって。
 
それが、主人公でもある、
パトリツィア・レジャーニ。

かなりの野心家です。
パーティでたまたま出会った
マウリツィオ・グッチに一目ぼれ
・・・というより、
「グッチ」という名前が持つ
富と名声に惹かれ、猛烈アピール。
結婚までこぎつけます。
 
 
グッチ家は、初めパトリツィアに
良いイメージを持たず、結婚も反対。
 
そのため、マウリツィオ・グッチは親と決別。
新郎席がガラガラの結婚式シーンは、
すごい寂しいですよ。
 
一般人と権力者のカベが、
ありありと画面に映ります。
 
 
ですが、これでめげないのがパトリツィア。
あの手、この手でマウリツィオを
グッチ家に戻そうと画策します。
 
そうじゃないと、グッチと結婚した意味が
あんまりないですんもんね。
 
 
ここまでは、案外普通のパトリツィア。
少々、強引なところはあるものの、
まだ良識の範囲でした。
 
 
ところが、彼女が「占い」にハマったことをきっかけに
物語が、どんどん取り返しのつかないほうへ
動いていきます。
 
 
占い師の言葉にそそのかされて、
パトリツィアは、グッチ家の内部で
仲間割れを起こさせるように画策していくのです。
 
 
観客の視点で見ると「誰か止めて!」と思うわけですが、
すでに、事実として映画の結末を知っているので、
ただ見ていることしかできない、もどかしさ。
 
このサスペンス感が面白い。
 
 
 
そして、「ハウス・オブ・グッチ」を
盛り上げある音楽。
これが抜群にあってましたね。
 
70、80年代の曲を中心に
クラシックも織り込み、
グッチのハイブランド感が強調されていたのではと。
 
特に予告でも使われている
「Heart Of Glass」や
「Sweet Dreams」は、私のプレイリストに
迷わずいれました。
 
 
あとは、メイクにもかなり気合入ってます
主役を演じているのがレディー・ガガさんって
言われても、印象違いすぎてピンとこなかった。。。

ほかの役者さんも素の写真と比べて、
まるで印象が違うかたもいて、
ビジュアル面でのこだわりを感じます。
 
 

以上、「ハウス・オブ・グッチ」でした。
映画を見たあとで、ちょっと印象が変わったのが、
パトリツィアですね。
 
間違いなく悪いんですけど、
彼女はグッチの崩壊を早めただけで、
いずれ、グッチは潰えたような気がします。
 
ボロボロだった経営状況から察するに。
 
今では、GUCCIの経営にグッチ家の誰も関わっていないそう。
次から、この名前を見る時、
GUCCIの裏にあった闇が頭をよぎるかもしれません。

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