読書感想“女子大生、オナホを売る。”

書籍

逆立ちしたって、自分が使わないものを、
どうやって売り込めるのか?

女子大生、オナホを売る。

女子大生、オナホを売る。

最後まで読むと、
この本の表紙もオナホ売り込みと同じテクを使ってることに気づく。

そして、まんまと手にする私のような人間がいるのだった――。

ビジネスの基本要素を分かりやすい言葉で、
とっつきにくい、横文字を使わずに語った本。

 
巻末に書いてあったけれど、
「事業の本質は顧客の悩みを解決すること。」
 
筆者が行ったのは、1にも2にも、
緻密なリサーチで顧客のニーズ、悩みを見つけることに注力。
なんてったって、筆者には使用感なんてわかりませんからね。
 
見えてきたのは、オナホは「パッケージ買い」が多いこと。
実用性で選ぶよりも、ビジュアル的、ある種のクリエイティブ力が優位な市場だったのだ。
そのため、オナホ自体の商品特徴は明確に種類が分かれていなかった。
いくつもパターンがない。
 
こういう言語化しにくい、芸術的な「クリエイティブ」の市場に
「コンセプト」の力で挑めば勝てると思ったそう。
 
では、良いコンセプトとは?
いわく。。。
〇 ターゲット顧客がまだ解決していない悩みを解決できるもの
● 同じコンセプトで売り出している商品が。まだ市場に存在していない
〇 商品が持つ最大の特徴と、それによるユーザーベネフィットがすぐにわかる。
● 1文で表現できる。
 
商品名を聞くだけで「あ、こういう商品」と察せることが大事。
 
そんな中でも、徹底的に「たった一人に刺さるコンセプト」を突き詰めると、
独自性の高いアイデアが生まれて結果的に多くの人から支持を得られると。
 
ちなみに、そんな筆者の作った商品は「育てるオナホ」
うーん、妄想をかきたてる。
 
 
仮想の1人を想定して、その人の悩みを解決することを考える―。
確か、「バンドエイド」の誕生も、そうだったはず。
慣れない家事で手の傷が絶えない妻のために、
ジョンソン・エンド・ジョンソンの社員であったアール・E・ディクソンが開発した。
 
 
何より、大事にしたのがコンセプト。
そのほか、
・買う側がちょっと冒険したくなる市場を選ぶ。
・既存商品と同じ土俵で戦わない。
・信頼できる販売チャネルが存在する領域を選ぶ。
 特にアダルト商品は公式サイトで購入するハードルが高い。
・目を引くために既存商品と違うパターンを使ってみる。
 
独自のポイントありますが、
全部、この「コンセプト」を大事にする。
その1点で、共通してます。
 
 
このコンセプトって、
仕事してて結構、一番悩むところなんだよね。
長く続けていくと、忘れがちになる部分。
なんとか、初心を忘れないようにしないとね。。。

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