読書感想“成瀬は天下を取りにいく”

書籍

成瀬は天下を取りにいく

あらすじ

「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」。
2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。
コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、ローカル局の中継に映るというのだが――。

出典:「成瀬は天下を取りにいく」特設サイトより引用

生々しい、生々しい!
“青春”
 
“あるある”が多すぎて、照れくさくなる。
文化祭での漫才のシーンなんか、
こそばゆくて、こそばゆくて。

卒業アルバムめくってる気持ちになれる小説でした。

 
青春というと、恋愛であったり、友情であったり。
それらを、部活動、学校イベントとからめて語る。。。
まどろっこしい書き方になったけれども、
つまるところ、夢を追いかけた話が多い。
 
そんな、ファンタジーじゃなくて、
夢より、目標を追いかける若者たち。
 
劇中の成瀬が行う、
「西武大津店に毎日通い、ローカル局の中継に映る」ことも、
目標だ。
成し遂げたからといって、特に何か大きな変化があるわけでもない。
 
こういう、地に足の着いた物語で、
「こんなこと言うやついたな」とか
「こんなことしてたな」とか、鮮明に学生の頃を思い起こす。 

私自身で行くと、高校三年間は
絶対にチャリで行くと決め、
雨の日も風の日も、毎日自転車通学した。
 
なんつーか、
傍から見ても、よく分からんことにエネルギーを注げられる。
それが、実は青春だったんじゃなかろうか。

そう思わせてくれる物語
「成瀬は天下を取りにいく」

成瀬は天下を取りにいく

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