まーったく、アイデアが思いつかなくて
企画出さなきゃならないのに~
毎日しんどい。
何かコツ…コツがつかめれば、
この地獄から抜け出せる、、、
ありましたよ!
そのコツ。
バン!
暦本純一さん。
名前からしてただものじゃない感出てますが。
東京大学の教授で、
〝あの”スマートスキンを開発した人なのです。
…スマートスキンって何?
スマートスキンとは、
現在、恐らく一番日常で使っている技術。
スマホに搭載されている機能で
二本の指を狭めたり、広げたりすることで
画像などを拡大・縮小できる〝あれ”です。
めちゃくちゃすごい人だぁ。。。
テクノロジーの分野ですが、
畑は違えどアイデアの出し方は似ているはず。
ということで、読んだところ。
明日から使おう!
と思ったことを、ざっくり3つほどピックアップしてみました。
「無から有」がアイデアではない
いきなり、何を言ってるんだと思いました。
が、こういうことです。
アイデアの源である妄想は自分の「やりたいこと」
「やりたいこと」というのは好きなものから湧き出てくる。
なので、何もない所からアイデアは生まれないというわけ。
未知を生み出す方程式は
「既知×既知」
知っていることの組み合わせ。掛け算。
好きなものを2つ以上持っていることが良く、
3つあるとバリエーションが多岐に渡ってベストだ。
でも、1人でそんなに思いつかないよ~。
大丈夫、そういう時は人を頼りましょう。
昔から言うでしょ。「三人寄らば文殊の知恵」
それぞれが、知っていることを持ち寄れば
あっという間に、未知の方程式の完成です。
ただ、暦本さん曰く注意点があります。
既知を集めるために、会議を開くことはありますが、
会議でウケる提案になりがちで、
尖ったアイデアでも、別案との折衷案になり
せっかくの良さも丸くなってしまう。とのこと。
あくまで会議は、インプットを増やすために行い、
出た案を発案者がまとめることが大事。
非真面目であれ
不真面目ではなく、非真面目って何だろう?
そもそも「真面目」なアイデアとは
課題を解決するためのもの。
「やるべきことをやる」
不真面目はその逆。
「やるべきことをやらない」
でも、アイデアの源とは
「やりたいことをやる」
つまり、真面目の枠組みにあるのが
不真面目。
真面目から外れたところにあるのが「非真面目」
そもそも出発点が違うのです。
非真面目を実行するのに大事なのは「妄想」です。
むかーし、むかし。アポロ計画というのがありました。
ロケットで月に行って、その大地を踏みしめたい!
そこにあったのは純粋な「月に行きたい」という願いでした。
ただただ月に行くための技術では、何の課題も解決できません。
しかし、これが刺激となって
アポロ計画で生み出された浄水機や酸素マスクなどの技術が、
副産物として私達の暮らしを支えています。
良いアイデアは聞いた相手がキョトンとするもの。
実現可能か、必要かどうかは横に置き、
まずは、そこから。
ただ技術をないがしろにするわけではありません。
これを、暦本さんは二つの指標で表しています。
「天使度」と「悪魔度」
天使は妄想、悪魔は技術
悪魔度だけ高めても新しいものを生めず、
それはひたすらスペックを高めるだけの競争に巻き込まれ
天使度だけ高めても実用性に乏しいものになってしまいます。
この二つのバランスを大事にすること。
え?普通?
そうなんですよ!
普通のことなのに忘れがちなのが人間なんです。
だからこうして思い出させてもらう訳ですね。
言語化する
頭の中で考えていても、考えるだけでは形になりません。
とにかく行動することが大事。
まずは、そう、言語化から。
モヤモヤしたものを整理するには
他者にも分かりやすく一言で説明できる文を作る。
それを「クレーム」といいます。
クレームを作るには…と考えることがアイデアを洗練させていく最初の一歩。
「あと65日で死ぬ男」
これが何を現したクレームかというと
黒澤明監督の映画「生きる」だ。
黒澤監督も映画の企画を一言で説明することを心掛けていたそう。
一言にまとまっていると人からの意見を聞きやすくなり、
実現へ向けて検証を進めることができる。
ただクレームをする時の注意点は答えではなく、
仮説であらわすこと。
例えば
「DNAは二重螺旋構造をしている」
というクレームだと、
本当なのかと検証を進められる。
クレームができたら、あとは手を動かすのみ。
失敗しても、それは構造の問題を見つけるプロセス。
おわりに
いや~暦本先生!大変助かります。
明日から…いや今日から実践します!!
この本には、他にも金言がたくさんあり、
「自分のアイデアはかわいく見えがち」とかね。
さらに、光学マウスとプリンターには同じ技術が詰まっている!
などの、へぇと思うようなことも。
もしかしたら、私と同じように
あなたに気づきを与えてくれる1冊になるかもしれません。
コメント