読書感想 “成瀬は信じた道をいく”

書籍

なんやかんや、2作目も手にしているので、
自分も成瀬にあてられた1人かもしれない。

成瀬は信じた道をいく 「成瀬」シリーズ
著者:宮島未奈

成瀬の人生は、今日も誰かと交差する。
「ゼゼカラ」ファンの小学生、娘の受験を見守る父、
近所のクレーマー主婦、観光大使になるべく育った女子大生……。
個性豊かな面々が新たに成瀬あかり史に名を刻む中、
幼馴染の島崎が故郷へ帰ると、成瀬が書置きを残して失踪しており……!? 

出典:新潮社ホームページより

全5編の短編集。

1つも成瀬視点のお話はないけれど、
いつも話題の中心にいる成瀬。
 
今回も、持ち前のアクティブさで、
次々と周りを巻き込んでいく成瀬。
 
誰かに自慢したくなる友だちであり、
人生はいかようにも楽しむことが出来ると、
そんな気持ちにさせてくれるところが魅力。
 
 
誰かに語りたくなる変わったやつって、
居たなって思う。

芸能人とか有名人ってわけではないのだけれど。
何かと話のネタになりやすい。
悪い意味ではなく。
 
なぜなら、
そいつの一番の友だちになりたいって思うから。
そんな思いにとらわれた時分も、かつてはあったかな。
 
 
小学生を虜にし成瀬史を作るに至らせ、
ツンデレクレーマー主婦すらも一目置き。
美人で撮り鉄の観光大使の相方をつとめる。
 
 
・・・そんなヤツの一番の友だち、島崎。
よくよく考えたら、島崎になりたいのだ。
成瀬というより。
 
2作目にして新しい発見だった。

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