“遅く考えるのが良いらしい” 『遅考術』 感想

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牛丼、電車、オンラインゲーム。
世の中、なんでも早けりゃ良いってもんじゃない。
遅いほうが良いことだってあるって話。

遅考術 じっくりトコトン考え抜くための「10のレッスン」

遅考術 じっくりトコトン考え抜くための「10のレッスン」 [ 植原 亮 ]

タイトル買いしちゃった本。
 
よく、答えるのが遅い!って
言われるほうなので、
ついつい、手が伸びちゃったんですよね。
 
「遅く考える」とは、何かというと、
先入観、バイアスにとらわれて行動してないか、
一回落ち着いてもう一回考えてみようぜ。って、
そういう話でした。
 
実を言うと、
この手の本は他にもありまして、
最近は、本屋のビジネス書コーナーでも
見かけることが増えたかな?
 
あくまで体感ですけど。
 
ただ、この本独自の面白さは、
クイズ形式になっていて、読んでて楽しいところ。
 
 
例えば、こんな具合。

1匹のクマが点Pから真南へ向けて2キロメートル歩き、
そこで方向を変えて真東に2キロメートル進んだ。
そこでもう一度向きを変えて真北に2キロメートル進んだとき、
ちょうど出発点Pに戻った。
 ――では、このクマは何色をしていると見込まれるだろうか?

出典:『遅考術 じっくりトコトン考え抜くための「10のレッスン」』P20より引用

知らねえよ!
距離の話かと思ったら色の話かい!
 
そんなツッコミを、ついしたくなる問題ですけど、
実は、ちゃんと答えが出る。
 
「移動の仕方からクマの色が分かることもある」
そう考えられるか、否かがキーだ。
 
とにかく、こんなイジワル問題がたくさん出てくる。
だけど解説を読むと、「確かに」とうなってしまう。
 
 
考え方の気づきをくれる本というのかな。
そんな感じです。
  
すっごくざっくり言うと、
自分の考えを上手く否定する方法が
「遅考術」
 
否定というのは、「自分はダメ人間だ」とか
そういうことじゃないので、
お気をつけください。
 
 
頭の良さの指標は
「早く答えをだす」だと思ってたけど、
それはバイアスだったかもしれないなぁ。

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