妙に中毒性のある会話劇が
楽しい映画の話。
パルプ・フィクション
データ
公開:1994年(日本公開)
製作国:アメリカ
監督:クエンティン・タランティーノ
あらすじ
二人組みのギャング、ビンセントとジュールスは、
奪われたトランクを取り返すために奔走し、
ギャングのボスの愛妻ミアは、薬物におぼれ、
落ち目のプロボクサー、ブッチは八百長試合を無下にし、
追われる身となってしまう。
異なる3つの話が、不思議とつながっていく
クライムドラマ。
人を殺したあと
「今、どんな気持ち」と聞かれて
「人を殺した気持ち」と答える。
こんなセリフのやり取りが成立するのは
タランティーノならでは。
意味ありそうでない会話劇。
そこに謎の中毒性がある。
意味がありそうでないと言えば、
トランクの中身も。
コイツのせいでトラブルが起こったはずなんだけど、
まったく何が入ってるか見せない。
中身に意味がありそうでない。
ホント、キツネにバカにされた気持ちになるんだよね~。
タランティーノ作品って。
「パルプ・フィクション」で、目を引く仕掛けは、
時間軸をバラバラに見せていること。
A、B、C、D・・・と通常なら見せるところを、
C、A、B、D・・・の順番で見せてる感じ。
少しづつ、話が繋がっていくのは、
パズルを解いている感覚に近いアハ体験。
中盤を先に見せて、
それまでの過程を順に追う。という作品は
けっこうあるけれど、
例えば、デッドプール2とか。
しかし、見せる順番をバラバラにしてるのは珍しい。
下手すれば、物語がどこに向かってるのか、
分かりにくくなりそうな、けっこう凝った見せ方。
今見ると、ほぼ会話劇の映画だったことに驚き。
もっと、ドンパチやってたイメージだったから。
記憶とはあてにならないものだなぁ。
派手な乱闘とかないけれど、
妙に、目を離せない魅力がある。
そんな映画でした。
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