“映画感想″『極道統一』

細かいことは気にしたら負けだ!
ただただアクションに酔いしれるべし。な映画の話。

極道統一

極道統一

データ

公開:2023年(日本公開)
製作国:中国
監督:サム・ウォン

あらすじ

1997年香港返還前夜、香港英政府と黒社会は結託して香港を大混乱に陥れていた。
大きな変化の前に、黒社会のボスであるチョンは、側近のロクに重要な任務を託す。
しかし実は、ロクは香港警察の潜入捜査官であり、黒社会による麻薬取引の真相を調査していた。
ロクは仁義と正義の狭間で選択を迫られる。
香港ハイソサイエティに繋がる黒社会。黒社会での仁義なきポジション争い。黒社会と警察組織間に蔓延る陰謀。
暴力と汚職を撲滅するために、ロクの《選択》する道は…。

出典:未体験ゾーンの映画たち2023/テアトルシネマグループ より引用

織の後継者争いに、警察の潜入捜査が絡んできて・・・という話。
邦題つけるなら、正しくは香港統一だと思うんです。
まあ、それだともっとB級感マシマシですけど。
明らかに、あの民主化デモでの祈りが込められた作品で、
その心意気に思うところはある。
 
150年以上もイギリスの統治下にあった香港。
にもかかわらず、香港はイギリスの植民地だったことはない。
教科書がそう改訂されるかもしれないと、物議をよんだ。
 
これを頭に入れておくと、
違った見方ができるかもしれない。
 
 
画の見どころは、やっぱりアクション!
ジャッキー世代だったので、
やっぱ香港アクション、バリかっけーってなった。
 
さすがに、ジャッキーやジェット・リーのレベルではないけれど、
カーチェイスもやってるし、
爆風で吹き飛んで2Fから落ちるとか、
あと、銃撃シーンでの無駄にカッコいいアングルとか。
 
とにかく、カッコいいアクションが撮りたい!が
随所に詰まってる。
 
さらに、この手の映画でおなじみの『歌』も
バッチリ挿入されて、ちょっとノスタルジックな気持ちに。
 
 
 
だ、やっぱり気になる部分はたくさんある。
血を拭いたら、傷がなんもないとかは、
うっかりミスだと思うので言及しないけど。
 
あらゆる気になる点を1つに集約できると思っていて、
それは、全体的に『溜め』が足りなかったなぁ。と。
 
「誰が」「いつ」「どこで」の位置関係を
理解する前に展開が流れるので、
ついていくのが難しい。
 
物語をのみ込めてない、序盤とか特に、
「誰だよ、お前」みたいなのが、けっこうあったからね。
誰だよ、からの、いつ移動したんだよ。からの
どこにいるんだよ。と、ツッコミが止まらない。
 
ただ矢継ぎ早に続くアクションは
かっこ良いんだよね~。
 
談だけど、ビジュアルが
真田広之と高倉健が対決するように見えて
邦画かと思ってました。すみません!
 
まあ、気になるところは多々あれど、
心意気を感じると、なんか愛したくなる。そんな映画でした。

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