“映画感想”『ミスティック・リバー』

映画

ひとつの惨殺事件が幼馴染みを結びつける。
ひとりは刑事として。ひとりは容疑者として。ひとりは被害者の父として。

出典:【ワーナー公式】映画 ミスティック・リバーより引用

このコピーが、すごい気にってる映画の話。

ミスティック・リバー

ミスティック・リバー [ ショーン・ペン ]

データ

公開:2004年(日本公開)
製作国:アメリカ
監督:クリント・イーストウッド

あらすじ

幼なじみのジミー、ショーン、デイブの3人の少年が路上で遊んでいると、
見知らぬ男が近づきデイブを誘拐していった。
4日後デイブは自力で逃亡。
だが、暴行を受けたトラウマの影響から、
次第に3人の関係は疎遠になっていた。
 
それから25年後。ひとつの殺人事件が起きる。
被害者はジミーの娘―。
 
事件の捜査を担当することになったのは、
刑事となったショーン。
 
そして、容疑者として浮かび上がったのは、
かつての幼馴染デイブだった。
 
捜査が進むにつれて、次第に深まるデイブへの疑惑。
つのるジミーの怒り。
ショーンの必至の捜査が続く中、
3人の思いが交錯し、事件はあらぬ展開へと発展していく。

ういうミステリー・サスペンス映画は大好物。
 
どいつもこいつも怪しすぎて犯人候補に困らない。
ジミーは街を裏で仕切るギャング的存在で、恨みつらみを集めてるし。
デイブは話すたびに証言がころころ変わる、うさんくささがあるし、
なにより、事件当夜に血まみれで自宅に帰ってくる超怪しいことしてる。
さらに、なぜかデイブ犯人説に執拗にこだわる警察官。
そして、被害者の恋人。
 
誰かを守るためのウソが疑惑となり、
お互いがすれ違っていく。
 
疎遠になっちゃった幼馴染というのが絶妙で、
お互い距離感をつかみかねてる会話しかできないから、
信頼感が、少しばかり希薄。
 
「あれ、これってもしかして」そんな疑惑が
積み重なって、重なって。。。
あのラストになっていくと考えると、
思い込むことの負の側面が浮き彫りになった作品だと思いました。
 
これと『ミスト』は「うわぁ」系映画。
「ざまぁ」じゃない。
 
 
実は、約18年ぶりに鑑賞。
これだけ時が経つと覚えてたのは、ラストのパレードだけでした。
そんな淡い記憶でも最後の母の視線だけは、とてつもなく印象に残ってて。
 
ざっくり書くと、
「私も、あの温かい家庭にいるはずだったのに。」な視線ね。
観終わったら、映画で良かったってホッとします。
 
 

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