【動画編集の参考本】「人を動かす」心の動かし方

書籍

職業柄、人と触れ合う機会は多いものです。
そして、そのほとんどが一筋縄でいかないものばかり。

自由自在に他人を指揮できる魔法があれば・・・
どんなに仕事が楽になるだろう。

魔法・・・ではありませんがコツみたいなものは見つけました。

人を動かす新装版 [ デール・カーネギー ]

この原書はデール・カーネギーさんによって執筆され、
1936年に出版しました。
これまで世界各国で訳されており
累計すると1500万部以上。
超・超・超・大ベストセラー!!
そのため、日本でも多数の訳書が出ております。

驚きなのは、
今から85年も前に書かれた本を
今もなお、求める人が多いこと。

あらゆる常識、価値観は時代とともに
変遷してきたかと思いましたが、
人間の本質はずーっと変わらないのかもしれない。

早速、手に取ってみると
親切にも、場面によってテクニックが細分化されて
目次がつけられておりました。

コイツは良い。数えてみよう。
1、2。3、4、5・・・・・・37

え!37もあるの!?

カーネギーさんの熱意に、
尻込みしてしまいましたが、
読み進めていくうちに、気付きました。

どれも根っこは同じかもしれない。

では、私なりの解釈で考えたことを残しておきます。
カーネギーさんから比べたら
路傍の石ごとき存在で大変恐縮ですけれども。

はじめに

本の内容をまとめると、
人を動かすには、
「相手の立場になって考えること」

人の本質とはこうだ。

あなたの話し相手は、あなたのことに対して持つ興味の
100倍もの興味を、自分自身のことに対して持っているのである。

「人を動かす」P129より引用

人間は自分のことばかり考えて生活している。

実はコレ。「スマホ脳」の
アンデシュ・ハンセンさんも言っていました。

自己主張という人間の欲求をついたのが
スマホだったわけです。

つまり、成功例がすぐそこらに転がっているので、
成功は約束されたようなもの。
ただし、スマホとは違い、生身の人間同士ですから
もっと相手に寄り添った方法です。

では「相手の立場に立つ」3箇条いってみましょう。

人を非難する代わりに理解するよう努める

誰も自分が間違っているとは思っていないので人を変えることはできない
まず、自分が変わってみる。

そのため議論をさけるべき。
間違いを指摘しても得られるのは自己の満足感だけ…。
意見の不一致を大切にしてみよう。
同じ意見ならどちらか一人はいなくてもいい。
意見を言う時も相手の主張に敬意を払い、
「自分としてはこう思う…」と前置きをするとGOOD。

思いつかせる

命令されたり、押し付けられるのは誰だっていやなもの。
自主的に行動させることがポイント。

注意も遠回しに。
多いのは、ほめてから〝しかし”とつけて叱る人。
例えば、子供への注意の仕方で

ジョニー、お父さんもお母さんも、お前の今学期の成績が上がって、
本当に鼻が高いよ。
しかし、代数をもっと勉強していたら、成績はもっと上がっていたと思うよ。

「人を動かす」P276より引用

〝しかし”を〝そして”にかえるだけで印象がグッと変わります。

ジョニー、お父さんもお母さんも、お前の今学期の成績が上がって、
本当に鼻が高いよ
そして、来学期も同じように勉強を続ければ、代数だって、
他の課目と同じように成績が上がるとおもうよ

「人を動かす」P277より引用

重要感を持たせる


人は常に他人から認められたがっている。
心からの賛辞を贈ることで、その気持ちを刺激する。

100年前のアメリカで鉄鋼業の社長だったチャールズ・シュワップさんの話。
当時、鉄の事なら彼よりもよく知る部下が大勢いました。
なぜ社長になれたのでしょうか?
それは、人を扱う名人だったから。

以下はシュワップさんの言葉です。

「他人の長所を伸ばすには、ほめること。励ますことが何よりの方法だ。
上役から叱られることほど、向上心を阻害するものはない。」

「人を動かす」P42より引用

そんなシュワップさんの墓碑にはこう刻まれています。

「おのれよりも賢明なる人物を身辺に集むる方法を心得し者ここに眠る」

「人を動かす」P43より引用

しかし、ほめると言ってもお世辞とは違います。
お世辞は実益より害をもたらすもの。だからです。
必ず、心から思うこと。

相手に重要感を持たせる方法は他にもあります。

とにかく、相手にしゃべらせて、徹底的に聞き手に回ることです。
その人自身のこと、関心を持っていることを
話題にすると良いかもしれません。

また、名前を覚えることも大事。
人は誰しも自分の名前に特別な思いを持っているものです。

そういった「相手に関心を寄せる」アクションは、
相手に心の充足感をもたらし、
巡り巡って自分も得をする結果へと繋がっていく。

おわりに

ざーっと、個条書きしてまいりました。
実は、これにかなり似ていることを書いている本もあります。

それがコチラ。

人は話し方が9割 [ 永松茂久 ]

最近の本だし、舞台は日本なので、
より身近に感じて頭にスーッと入ってきやすいです。

もちろん、細かい部分は違いますが、
実はこういう人間の本質って、
つきつめていくと同じ意見に収束していくのかもしれません。

今回紹介したコツというのは、
実は昔、先輩に言われこともあったのですが、
その時よりも「やらなきゃ」という気持ちにさせてくれました。

「人を動かす」を読んでハッとしたのは、
「思いつかせる」部分。
本を読むという行為は自主的にやるものなので、
自分で考えたからこそ、
そういう気持ちになったのかも。

そこに、85年も前に気づくとはカーネギーさん恐るべし。

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