そこは、本当に理想の場所なのか?
自問自答したくなる映画の話。
ビヨンド・ユートピア 脱北
データ
公開:2024年1月(日本公開)
製作国:アメリカ
監督:マドレーヌ・ギャビン
あらすじ
韓国で脱北者を支援するキム・ソンウン牧師の携帯電話には、
出典:映画『ビヨンド・ユートピア 脱北』公式サイト より
日々何件もの連絡が入る。
これまでに1000人以上の脱北者を手助けしてきた彼が直面する
緊急のミッションは、北朝鮮から中国へ渡り、山間部で路頭に迷うロ一家の脱北だ。
幼い子ども2人と80代の老婆を含めた5人もの人たちを
一度に脱北させることはとてつもない危険と困難を伴う。
キム牧師の指揮の下、各地に身を潜める50人ものブローカーが連携し、
中国、ベトナム、ラオス、タイを経由して
亡命先の韓国を目指す決死の脱出作戦が行われる――。
北朝鮮からの亡命者を
なぜ、脱北と呼ぶのか?
その内情が、ほんの少し理解できたと思う。
たまたま、別の「ユートピア」映画を見たから思うのだけど、
理想郷というのは、
自分の価値観しか知らない世界を指す言葉なんじゃなかろうか。
他に比べるものを知らないからこそ、見えるユートピア。
でも実は盲目なだけかもしれない。
歴史的に見ると、
日本も浅からぬ影響を与えている、北朝鮮の内情。
だから、身につまされる思いになる映画。
逃亡者側の視点も描かれるため、
よく、こんな映像撮れたな。と感嘆する反面、
この手の作品は、
見せすぎると、ヤラセに見えちゃう心配もある。
ただ、『ビヨンド・ユートピア 脱北』は、
ヤラセに見えるか見えないかのギリギリのバランスを
上手く保ってるな、と思いました。
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