映画の感想『エイリアン:ロムルス』

第一作から45年。
節目の記念年に現代の価値基準で甦るエイリアン!

エイリアン:ロムルス

公開:2024年9月(日本公開)
製作国:アメリカ
監督:フェデ・アルバレス

人生の行き場を失った6人の若者たちが、
生きる希望を求めて足を踏み入れた宇宙ステーション“ロムルス”。

だが、そこで彼らを待っていたのは、恐怖と言う名の絶望──寄生した人間の胸を突き破り、
異常な速さで進化する “エイリアン”だった。
しかも、その血液はすべての物質を溶かすほどの酸性のため、攻撃は不可能。
宇宙最強にして最恐の生命体から、彼らは逃げ切れるのか?

出典:映画『エイリアン:ロムルス』公式サイトより

20世紀スタジオがディズニー傘下になって、初のエイリアンかな。
ミッキーとアイアンマンとエイリアンが並び立つところを想像すると、
なかなか、カオス。

余談が過ぎたので本編の感想を。

第一印象は、『エイリアン』リブート。
単なるリメイクでも、続編でもなく、
ゴジラでいうところの84年版。・・・みたいな印象でした。

シリーズのオマージュも、ふんだんにある!特に1と2。
2のローダーのシーンが好きなので、
あれをオマージュしたシーンは泣きそうになった、カッコよすぎて。
まあ、リブートと考えると、
「原作のあのシーンは、令和だとこうなるのか」と再発見する感じ。

シリーズとしては、
かーなーり久々に、宇宙空間の密室から逃げ回る展開。
どうして、このシチュエーションはハラハラして、ワクワクするんでしょう。
外に出ても地獄。
中にいても地獄。
帰っても地獄。

生き残るには、前に進むしかない。

ひたすら前に進む主人公たちと
物語の進行がシンクロしているから、見やすいのかな。

シリーズの最初から関わっていたリドリー・スコット監督は、
今回は製作の立場らしい。
本作の監督はフェデ・アルバレス。
盲目の老人との暗闇での攻防を描いたスリラー映画
『ドント・ブリーズ』を監督されたかた。

そういうわけで、
本作にも「ドント・ブリーズ」するシーンがある。
物語のきっかけである、若者が窃盗に入る冒頭もセルフオマージュかも。
宇宙空間での「無音」のシーンがあることも、
暗に悲鳴は聞こえない。と、
音を立ててはいけない。の2つがかかっている気がする。
エイリアンシリーズで無音の宇宙空間って、意外と初なのでは?
抜けていたら申し訳ない。

ロムルスはアクション主体のエイリアンで楽しい。

しかし、オマージュって、コヴェナントでもやってたじゃん。と思うと、
実は、「またか」っていう気持ちも拭えない。
なんか『ターミネーター』シリーズの辿った道のりとダブってみえるんだよね。
あちらは、主人公交代に手こずっている感じだけど、エイリアンはどうか。
そう考えると、毎回登場人物変わっても成立している
『ゴジラ』シリーズってすごいのでは?

そして、ないものねだりではあるけれど、
あともう少し、緊迫感とひっ迫感もあると、よりよかった。
フェイスハガーとの初邂逅やレントゲンのシーンは、
趣味悪くて、最高!だっただけに、
フェイスハガーの群れと対峙するときや、
エイリアンの巣を抜けるときに、もう少し緊迫感があったら、
もっと良かったなと、そんなことを思う。

以上、『エイリアン:ロムルス』でした。

エンドロールにストップモーションって
あったのだけれど、どの辺で使われたのかなぁ。
気になる。

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