今回、紹介する本はコチラ。
まあ、難しい内容です。
抽象的な言い回しが多いので、
理解するのは大変です。
ですが、
実は、この頭の良い考え方というのは、
誰でもできるし、知らずやっていたりします。
この3つだけ覚えておけば大丈夫です。
「結論から考える」
「全体から考える」
「単純に考える」
地頭力の弱い人間が頑張って
理解しようとしてみましたので、
間違っていても怒らないでね。
そもそもフェルミ推定って何?
概論・概算を導き出すこと。
それがフェルミ推定。
いきなりハードル高めですが、
概算ってなんだよ。って方に。
外食に行くと、
店内がぎゅうぎゅうに混んでいて、
待たされることありますよね。
そしてこう聞くはずです。
「どのくらい待ちますか?」
それに店員はこう答えます
「30分ほどお待ちいただきます」
コレ!
コレです。実際30分きっかりに
通されることはないはずですし、
聞くほうも、正確さは求めていません。
ざっくり店内のお客のと、
これまでの経験から導き出した
おおよその数。
これが概算です。
数ではなく、
大まかな結果だとしたら概論です。
これを踏まえて、本書に出ている問題がコチラ。
Q_日本にある電柱の数は何本か?
分かるわけねーだろ!って話です。
これをフェルミ推定で導きましょう。と。
大事なのは数字の正確さではありません。
概算をどう導き出すか?なのです。
本書では、こんな導き方をしていました。
電柱の総本数=市街地の本数+郊外の本数
これをさらに細分化して…
市街地の本数=
日本の総面積30万㎢×市街地率(0.2)×1㎢あたり本数400本
つまり、市街地の本数は2400万本
続いて
郊外の本数=
日本の総面積30万㎢×市街地率(0.8)×1㎢あたり本数25本
よって、郊外の本数は600万本
足して、3000万本。
数字は全て個人の感覚で決めたざっくり数字です。
そう、ざっくりなんです。
大事なのは、日本の電柱の数を求めるには、
市街地の本数と、郊外の本数で考える。
ここに、自分の肌感覚をプラスしていきます。
・市街地は「50m四方に1本ありそうだ」
・郊外は「200m四方に1本ありそうだ」
・郊外と市街地の比率は大体こんなもんだろう。
以上で概算が求められます。
ちなみに、実際は約3300万本だそうです。
正解は出せませんが、
正解に近い数字を導き出せるように訓練することが、
「地頭力を鍛える」ということですね。
外食行って「30分お待ちください」って
言われたのに、2時間も待たされたら嫌ですもん。
フェルミ推定で大事なのは、
概算を求める計算ができること。
ではなく、
こういった考え方を使えるようになること。
ポイントは3つ
「結論から考える」
「全体から考える」
「単純に考える」
フェルミ推定を知っていると、
これらができるようになるそうです。
電柱の話の何が何にあたるのかは
長くなるので割愛します。
結論から考える
う~ん、フェルミ推定は複雑!
理論を説明されても私のような人間には、
スッと頭に入ってきません。。。
そこで、電柱の話を1回忘れて
カレーを例に考えてみました。
まず、「結論から考える」とは。
最終的にどうなりたいか。
どうなってほしいか。
を考えることです。
シンプルに
「カレーを食べて美味しいといってほしい」
と考えます。
結論が決まっていると、
「美味しくするにはどうするか?」
その答えに向かって進むので、
最短距離を目指しやすいです。
これが、
「カレー作りが上手くなりたい」
だと、どうなるか。
まず、何をもって上手いとするか定義ができないので、
ありとあらゆる、カレーが上手くなる方法を探します。
それゆえに、美味しいカレーになるかどうかは未知数です。
美味しいカレーだと、まだ曖昧なので
誰に食べてほしいかを想像するとGOOD。
相手が、甘いのが好きなのか、辛いのが好きなのかで
より方向性が定まるでしょう。
無駄な努力を減らせるという点で、
結論を決めるのは大事です。
全体から考える
フレームワークという言葉があります。
まんま枠組みと言う意味です。
概念的なものなので、説明が難しいですが、
カレーでいうと「作り方」です。
ざっくり簡単にカレーの作り方をまとめました。
・具材を揃える
・具材を切る
・具材を炒める
・水を入れて煮込む
・ルーを入れてさらに煮込む
・ごはんを炊く
・お皿にご飯とルーを盛りつける
まあ、こんなところかな。
この工程がフレームワークです。
カレー作りの全体を把握しておくことが大事。
全体を把握しておけば、
どこがダメなのか、問題を見つけやすくなります。
例えば、
具材を炒めてなかったとか。
材料を全部揃えていなかったとか。
煮込む時間が短かったとか。
さらに、プラスして、
どこを変えてみようか。
という考えもしやすくなります。
料理初心者にありがちなミスは
全体を把握していないから、
煮込む時にいきなりルーを入れてしまうとか。
「とりあえず行動」で、一部分しか見えていないからです。
単純化する
抽象的に一言でまとめてみよう!
ってこと。
カレーは工程がいくつかありますが、
「煮込む料理」であると言えるかもしれません。
この単純化することで、
実は、筑前煮や味噌汁と同じもの。
と考えることができます。
そうしたら、
筑前煮や味噌汁を美味しくする秘訣が
使えるかもしれません。
単純化して、
相違点を探すことができると、
はじめてのことでも、
解決策を見つける手がかりになるのです。
「そういえば、あの方法が使えるかも」
そんなヒラメキがおりてくるやも。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
この解釈で間違ってないと思うけれども。
頭を使う とは
単純な知識量ではダメな時代になってきました。
AIの進歩はすさまじく、
動画編集が自動で出来るシステムを目の当たりにしたとき、
「これは危ない」と感じました。
編集とは知識さえあれば、出来てしまうのです。
これから大事になってくるのは、
どうキレイに作るかではなく、
何をキレイと思うか。
そういった努力が必要かも。
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