“密室殺人×〇〇〇!”屍人荘の殺人 感想

映画

密室殺人×〇〇〇!
意表を突かれたミステリー映画の話。

屍人荘の殺人

屍人荘の殺人 [ 神木隆之介 ]

データ

公開:2019年
製作国:日本

あらすじ

葉村譲と明智恭介は
神紅(しんこう)大学ミステリー愛好会のメンバー。
2人は学内の事件に首を突っ込んでは勝手に推理する、
自称「ホームズ」と「ワトソン」

そんな彼らの前に、
本物の探偵、剣崎比留子が現れ、
ロックフェス研究会の夏合宿への参加を持ちかける。

実は、部員あてに脅迫状が届いていており、
去年の参加者の中に行方不明となった部員もいて・・・。

それを知った葉村と明智は、
好奇心から合宿に行くことに。

合宿先のペンションで
彼らを待ち受けていたのは、、
密室状態で発見された惨殺死体だった―。

ひとことで言うと、カレーうどんみたいな映画。
 
「カレー」と「うどん」を掛け合わせて
別の料理が生まれたように、
既存の要素と要素を掛け合わせて
ひと味違ったミステリーになっています。
 
何を掛け合わせたかというと・・・。
 
ネタバレになるから書けません!
 
予告編でもプラスαの部分は巧妙に隠されていて、
見た人の中では「予告詐欺」と揶揄されてたり。
 

個人的に本編見たときは「してやられた!」と。
 
ミステリーの先入観を裏切ってくれるし、
○○〇ものとして見ても異端な気がする。
 
全体的に中高生向きのライトなミステリーに
仕上げている感じがしました。
 
とりあえず、今後、私は原作を集めます。
続きが気になるので。
 
 
  
ちょっとイマイチだと思ったのは、
R指定を避けるための工夫の数々。
 
殺人事件を扱うので、
血しぶき舞う「ショックシーン」は
はずしにくい部分です。
 
しかし、それでは年齢制限がついてしまうので、
あの手この手で血しぶきを映さずに
ショックシーンを作っています。
 
そのひとつが、レントゲン演出。
 
 
アニメとかで、感電したり、骨が折れる場面で、
体の中が透けて骨が見える演出、ありますよね。
 
このレントゲンっぽい演出を
刃物が体に刺さる瞬間に使い、
決定的な瞬間をごまかしてます。
 
 
やっぱり、ちゃんと血を描いてくれないと
緊迫感が足らないなぁと。
 
 
 
そしてそして
もう一つ、イマイチポイントがあって。
それは「かけ足」すぎるところ。
 
2時間におさめるために、
いろいろカットしてるからだと思うんですけど・・・。
 
「前フリ」してから回収するまで
コントのようにテンポが速いので、
誰が犯人か簡単にわかる。
 
 
ただ「楽しんで見る」には
今のテンポくらいが気持ちいいんですよね。
 
 
何はともあれ、続編ができたら見に行くかもしれない。
以上、感想でした。

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