“天才狙撃手は女性” ロシアン・スナイパー

映画

第二次世界大戦中に実在した
伝説の女性スナイパーのお話。

ロシアン・スナイパー

出典:アルバトロスフィルムHPより 引用

データ

公開:2015年
製作国:ロシア、ウクライナ

あらすじ

リュドミラ・ミハイロヴナ・パヴリチェンコ。
第2次大戦中に309人ものナチス兵を倒した
旧ソ連の女性スナイパー。
その戦績からついた異名は“死の女”

彼女はいかにして
“死の女”へとなっていったのか。

その経緯は、大学時代までさかのぼる―。

原題はБитва за Севастополь
直訳すると「セヴァストポリの戦い」

第二次世界大戦において、
セヴァストポリという場所は、
ソ連の艦隊の母港となっており、
この地を落とすために進行するナチス軍と
熾烈な戦いが繰り広げられたそうだ。

この時期、多大な戦果をあげたのが
リュドミラ・ミハイロヴナ・パヴリチェンコさん。

そんな彼女に映画ではスポットを当てている。
 
 
なんとな~くロシア映画が見たいなぁ。
ぐらいの軽い気持ちで見てみたんですけど、
戦闘描写の気合の入り方に、ドキドキしましたね。
 
 
戦場に潜むスナイパーたちは、
動きがないと、本当にどこにいるか分からない。

どちらが先手を撃つかという、
スナイパー同士の居合にも似た呼吸を忘れる戦い。

そして砲弾の中を縦横無尽に飛び回る
戦闘機でのドッグファイト。
 
どれをとっても、真に迫る戦闘シーンは、
息をのむ。
 
 
いっぽうで、パヴリチェンコが悲惨で悲惨で。
戦闘が過激化していく中で、
どんどん、彼女の目つきから感情がなくなっていくんです。
 
見ていてやるせない気持ちになります。
 
こう感じるのはパヴリチェンコを演じた
ユリア・ペレシルドさんの演技力の賜物。
表情ひとつで、ここまで表現できるとは。

あと、美人。
 
 
 
「ロシアン・スナイパー」は
現在と過去を交互に見せていく
ちょっと変わった構成となっています。
 
物語は、前線を退いたパヴリチェンコが
アメリカの地でルーズヴェルト大統領夫人と
面会するところから始まり、
パヴリチェンコの大学生の話
また、現在の話
そして、徴兵される話。 
といった具合。
 
 
どうしても戦中の話は緊張が続くので、
現代のシーンと繰り返すことで、
緊張と緩和のリズムを作っているなぁ。
と感じました。
 
画面の色味も、
過去編は彩度を落とし暗い雰囲気で、
現在編はコントラスト強めの明るい雰囲気と
メリハリ出ててよかった。 
 
 
戦争を扱う作品って、
緊張しっぱなしになるから。
見終わったあとは、すごい疲れるんですが、
「ロシアン・スナイパー」は
そんなことなかったです。
 
 
にしても、「ロシアン・スナイパー」って邦題。
めちゃくちゃB級っぽさを感じちゃうんですけど、
なんでですかね。

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