今村先生はホラーゲーム好き。
そう確信した、ミステリーシリーズ第3弾!
・・・の話。
兇人邸の殺人
あらすじ
“廃墟テーマパーク”にそびえる「兇人邸」。
班目機関の研究資料を探し求めるグループとともに、
深夜その奇怪な屋敷に侵入した葉村譲と
剣崎比留子を待ち構えていたのは、無慈悲な首斬り殺人鬼だった。
逃げ惑う狂乱の一夜が明け、同行者が次々と首のない死体となって
発見されるなか、比留子が行方不明に。さまざまな思惑を抱えた生存者たちは、
出典:「兇人邸の殺人」裏表紙より引用
この迷路のような屋敷から脱出の道を選べない。
さらに、別の殺人者がいる可能性が浮上し……。
葉村は比留子を見つけ出し、
ともに謎を解いて生き延びることができるのか!?
なんやかんやで、
シリーズ一気読みしてもうた。
時間泥棒すぎる。。。
さて、今作では、
迷路のようなお屋敷で、
正体不明の殺人鬼に追い回される。
パニックホラー要素強めになっております。
その恐怖はシリーズ1苛烈。
さらに、お屋敷は仕掛け満載なので、
有名ホラーゲーム、バイ〇ハザードを彷彿とします。
思えば、ホラーとミステリーって、
切っても切れない関係かなと。
そもそも「分からない」コト・モノって
それだけで、怖いですから。
ゆえに、ジャンル分けされてはいるけれど、
「恐怖の対象を追求する」という点で
同じものなのかもしれません。
「兇人邸の殺人」で、面白かったポイントは2つ。
1つ目は「今まで以上に転調の落差が大きい」
前半、殺人鬼による理不尽な暴力と
登場人物のアクションで読者の目を引き、
後半は、転調して探偵の推理パートへと変わります。
気づいたら、推理に巻き込まれているのは面白い。
今まで以上に、ワクワクしましたね。
夜中読んでたんですけど、
興奮して目がさえちゃってさえちゃって。
読み終わる頃には朝でした。。。
2つ目は「主人公以外の視点がある」
今までとは違う試みです。
主人公の葉村くん以外の視点も入っているんです。
これまで、
どことな~く傍観者の目線しかなかったものに、
視点が増えたことで、より心理的な駆け引きを
感じました。
あと、上記二つとは別に、
すごいなぁと思うのが、
シリーズ共通の要素となっている
クローズドサークル」と「困難の分割」
手を変え品を変え、
毎回入れてくるんでね。
よく思いつけるなぁ。
まだまだシリーズが続きそうなので、
次巻を心待ちにしつつ、
本日はここまで。
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